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京口VSパラス@韓国採点を検証〜問題は採点基準の大きな違い

torajiro

ボクシングファン歴25年。プロボクサー歴3年。ボクシングブロガー歴2年。一人でも多くのプロボクサーの戦った証をネット上の記事として残していきたいと思いブログを開設。

2024年5月11日(土)に韓国で開催されたTreasure Boxing 6において京口紘人選手が敗れるというまさかの波乱がありました。

この採点結果に対し多くのボクシング関係者やファンが異議を唱える事態に発展しております。

僕も判定は京口選手だとは思いましたが、韓国ジャッジの傾向からもしかしたら割れる可能性もある内容だと思っていました。

この記事では先に韓国ジャッジの採点傾向を紹介した上で、その基準に則って採点するとどうなるかを見ていきます。

韓国ジャッジの傾向〜石脇麻生VSリ・ポムキュ戦を事例に

2022年10月30日(日)に石脇麻生選手が韓国にて韓国人ボクサーのリ・ポムキュ選手を試合を行い敗れました。

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4R以降ジャブとボディで石脇選手がペースを掌握しているように見えた試合において何故このような結果になったのか??

疑問に思ったので動画を何度か見返しているうちに、

韓国ジャッジの極端に右ストレートを重視している傾向に気づきました。

ジャブとボディで石脇選手がペースを掌握したラウンドもリ選手が単発の右を振ってガードの上からでも石脇選手のバランスを崩せばリ選手のポイントに。

逆にリ選手が左フックで明白なクリーンヒットを奪ったラウンドも石脇選手が放っていた右が評価されていました。

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ジャブやボディは最終的に右につなげるための布石に過ぎず、ポイント対象のパンチになっていない??

そんな印象を韓国ジャッジに対して抱きました。

もちろんこの1戦に限った話かもしれませんし、全てがそうと言い切ることは出来ませんが。

この時の試合についての詳細は以下の記事をご参照ください。

京口VSパラスの試合を韓国ジャッジの傾向に沿って採点すると、、

ではこの右の大砲に偏重した採点基準に照らして京口VSパラス戦を採点するとどうなるでしょうか。

1R目:京口

1R目はパラス選手もボディ中心の攻め。

京口選手がガードの上から右をヒットさせたのでこのラウンドは京口選手。

2R目:パラス

京口選手はジャブを丁寧について距離が近づけば左ボディ。

右は少なかったが50秒経過あたりで左から右をヒット。

パラス選手は徐々に左右フックを強振し始める。

ハーフタイム辺りで京口選手のジャブに右をかぶせる。

ラウンド終了間際にも右フックを放つ。これは京口選手もバックステップしながら回避していたが浅く被弾。

全体的に右を多く振っていたパラス選手のラウンド(割れたかも)。

3R目:やや京口

お互い右のクリーンヒットは少ない。

こうなると全体的にジャブでペースを取っている京口選手か。

ガードの上からワンツーも放っていたし。

パラス選手もラスト40秒で追いかけながら放った右がヒット。

4R目:パラス

パラス選手が右を振り京口選手のガードの上を叩く。

京口選手はショートの右をヒットさせているが、インサイドより外を叩くパンチの方が見た目のインパクトは大きい。

大きな右を見せていたパラス選手のラウンド。

5R目:パラス

このラウンドは左ボディから何度も右フックを強振したパラス選手のラウンド。

6R目:パラス

ガードの上をより多く叩く右フックを見せたパラス選手のラウンド。

7R目:パラス

ラスト1分から積極的に出てワンツースリーフォーと右につなげるパンチを放ったパラス選手のラウンド。

8R目:パラス

ワンツー左ボディから右フックと積極的に手を出して右につなげたパラス選手のラウンド。

京口選手の右はショートで目立たない。

9R目:京口

京口選手がジャブから右につなげる。右から返しの左もヒット。

ただこうした細かくヒットしている京口選手のパンチよりもパラスの強振する右フックにポイントが行く可能性も。

とはいえそれでもポイントは京口選手かな。

10R目:京口だけど、、

最終ラウンドは普通に見れば文句なしで京口選手。

パラス選手の右も外してアッパーも交え右から左と着実にダメージを与えてラウンド終了。

しかし最終ラウンドでパラス選手も左右フックを強振していたのでもしかしたらそこだけ切り取ってパラス選手という採点もあり得なくはない。

ジャッジペーパーと照合した結果

右の大砲にどちらが多くつなげたかという視点で採点した結果、僕の採点では96対94でパラス選手の勝利となりました。

ジャッジペーパーと照合しても大きな齟齬はありませんでした。

ボクシングモバイルより

右の大砲重視で採点しても最終ラウンドは京口選手だろうと思いましたが、2者はパラス選手を支持していました。

いくら何でもという気もしますが、自分もリングサイドで観戦していると派手なパンチに目が行きがちになります。

右の大砲重視という視点で見つつ、リングサイドで採点していたら自分も同じ採点をしていたかもしれません。

まとめ

石脇麻生選手の試合での右ストレートに偏重した採点の記憶があったので、京口VSパラス戦は試合中から嫌な予感がずっとありました。

結果が出た際もそこまで驚かず、やはりそういう見方になったか、、という気分でした(にしてもせいぜい割れる程度で勝ちは勝ちと思っていましたけど)。

ジャブやボディに加え、ヒットしていた京口選手のショートの右もポイントになっていなかったのでしょう。

これまでホームタウンディジョンだと言われていたような判定もひょっとすると採点基準の違いによるものだったのかもしれません。

問題は地元判定ではなく採点基準の違い。

海外で試合をする際はその視点で各国の傾向を見た上で戦術を練ることの重要性を感じました。

とはいえ普段のスタイルをあまり変えてしまうのも得策ではありませんし、難しい問題ですね、、

京口VSパラス戦は『採点基準の違い』という視点で改めて視聴すると新たな気付きがあるかもしれません。

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京口選手はボクシングファンの気持ちとしてはこのまま終わって欲しくありませんが、まずはゆっくり休んでくださいという気持ちです。

ビンスパラス with ラウンドガールのメロンちゃん(SAORIさん)のキラーコンテンツがこのまま世界戦に登場するのも夢ではなくなってきましたね。

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