こんにちはtorajiroです。
2023年1月21日に少年革命家ゆたぼん君が再びボクシングのエキシビジョンに出場しました。
イベント出場後の批判がいかに的外れかは以下の記事にまとめています↓
>>ゆたぼんボクシング反則ハンデ批判をボクサー達が痛快に一蹴
この記事ではゆたぼん君の実力・才能・イベントの概要や対戦相手といった情報について紹介しております。
かねてよりtorajiroはゆたぼん君の格闘センスを高く評価しており、以前このブログでも彼の成長過程を記事にしておりましたが、SNS等ではゆたぼん君のボクシング挑戦に対する批判の声も多数。
- ボクシング頑張っている人に失礼
- どうせ練習についていけない
- ボクシングを舐めるな
- 所詮ネタ作り
- 等々
ゆたぼん君に関してはアンチと言われる方々の声も非常に強く、個人の意見を述べるのはとても恐いのですが(笑)、以下の順でゆたぼん君のボクシング挑戦と今回のイベントに関して触れていきます。
- ゆたぼん君に対するtorajiroのスタンス
- ゆたぼん君のボクシングに取り組む姿勢
- ゆたぼん君のボクシングセンスと実力
- 今回ゆたぼん君が参加するイベント内容
- ゆたぼん君の対戦相手
基本的にはゆたぼん君のボクシング挑戦を応援するスタンスになっておりますので、批判的な内容を求めている方には向かない内容かと思います。
ゆたぼん君に対するtorajiroのスタンス
まず第一にtorajioroのゆたぼん君に対するスタンスですが、不登校を選んだ彼の決断について、自分は特に何も言うことはありません。
「YouTubeで見ているのはあくまでゆたぼん君の断片的な一面」
であって、そこだけ見て学校に行った方が良い、行かない方が良いと意見するつもりにはなれません。
「個人的には直接会って話してその決断の背景の真意まで聞いた上でないと何とも言えないな」といった感じです。
ちなみに自分は学校にも行きましたし、難関と言われる大学に入り、現在しっかり給料をいただいてサラリーマンをしていますが、だからといって無理にでも学校に行った方が良いとも特に思いません。
勉強は塾や独学でも出来るし、友人も学校以外で作ることも出来るし、社会に出れば一緒に仕事をするのは大半が異年齢の方。
そこまで学校が生涯において特別な場だという感覚はありません。
学校が合わず他にどうしてもやりたい事があるのなら行かなくても良いと思うし、やりたい事云々は関係なく、通いたくても通えない方もいると思います。
ということでゆたぼん君の不登校に関してはその理由の背景が分からない以上、特に意見を言える立場にはないというのが正直なところです。
ゆたぼん君のボクシング歴は長い
ゆたぼん君が本格的にボクシングトレーニングを始めたのは2021年6月。
亀田興毅氏が手がけるボクシング興行3150FIGHTのエンタメファイトに出場する事が決まった事がきっかけでした。
短期間の挑戦で所詮ネタ作りといった批判の声はありましたが、かなり前からボクシングのトレーニングは続けており、元プロボクサーの目で見ても「結構出来るな!」というのが正直なところ。
練習も毎日やってついて行けているし、スパーリングもガンガンやってスタミナも十分。
ボクシングをやっていた人の立場で見ても、中学生でここまで頑張っている方を批判するのはむしろ相当失礼だなと思ってしまいます。
スパーリングでやられて悔しがって、必死に練習しているゆたぼん君の表情からはボクシングを舐めている様子は感じませんでした。
ゆたぼん君のボクシングセンス
続いてゆたぼん君のボクシングセンスですが、彼の格闘家としてのセンスは特に精神面で優れていると感じます。
以前3150FIGHTの興行にエンタメファイト枠で出場する事が決まった際、ゆたぼん君の成長過程を追っていたのですが、何より驚いたのがあの眼。
パンチから全く目を逸らさないあの眼とハートは素晴らしいです。
元世界チャンピオンの江藤光喜氏もゆたぼん君を指導した際の感想を語っていましたが、そのセンスをとても高く評価していました。

一応torajiroも元プロボクサーでして、自分の経験も踏まえてこの記事を書いていますが、相手のパンチをギリギリまで見ることが出来る選手は一握り。
自分はそれが出来ませんでした(涙)。
だからゆたぼん君のパンチから目を逸らさないハートの強さには高い格闘センスを感じます。
ゆたぼん君のボクシングの実力
高いボクシングセンスのあるゆたぼん君ですが、当然ながらボクシングを始めた当初はスタミナもボクシングの基本も全然ダメ。
が、そこから元東洋太平洋ウェルター級チャンピオンの長濱陸氏等の指導の下、メキメキと実力をつけて3150FIGHT本番は豊富な手数と柔らかい身のこなしで、経験で勝る対戦相手と互角の試合をするまでに成長しました。

21分2Rのエキシビジョンなのであっという間に感じるかもしれませんが、実際やると素人は21分どころか30秒もスタミナが持ちません(時間間違えて記載していました。教えてくださった方ありがとうございます!)。
ゆたぼん君は2R全く運動量を落とさずに手数を出し続けていたので、スタミナはかなりあります。
難点を挙げるとすれば、右ストレートが打ち抜けない点。
回転力はあるのですが、ストレートを打つ時に後ろ重心で左足の膝が立ち、その場で回っています。
そこは今後に向けた課題かなと感じていました。
過去のゆたぼん君の成長記録は以下の記事でまとめていますが、短期間での成長具合を見ると努力の跡が伝わってきます。
>>ゆたぼん君のボクシング挑戦まとめ 3150ファイトでデビュー
ゆたぼん君が出場する1月21日のイベント内容
ゆたぼん君が出場する「HEARTS 全ての挑戦者へ」という1月21日に新宿FACEで開催されるイベントですが、企画をしているのは元プロボクサーの星野真生氏。

プロでは3勝9敗と結果を出すことが出来なかった星野氏が、9年のブランクを経て再びリングに上がり、元日本ミニマム級チャンピオンの金光佑治氏と戦う試合の他に数試合が予定されております。
その試合の中の一つがゆたぼん君ということになります。
金光氏自身もタイトルマッチで対戦相手の辻昌建選手がリング禍で亡くなり、自身もこの試合後に硬膜下血腫と診断されて引退した悲運のボクサー。
メインも非常に興味深いイベントとなっております。
このイベントには約150人の子供達が招待される事が決まっているようです。
「プロのリングで負け続けた星野氏が再起する姿を見せることで、子供たちに「夢は叶うんだ」ということを実感してもらう」事がこのイベントの主旨です。
少し脱線しますが、子供向けの企画はtorajiroも地域のボランティア等で参画する機会がありますが、主催者の独りよがりになってしまうことも往々にしてあり。
個人的には子供達の目線で考えられたイベントかどうかを見極める上で「子供達に〇〇をしてあげたい」という表現が使われていないかどうかを一つの判断基準にしています。
自分が「君に〇〇してあげたい」なんて言われたら嫌じゃないですかね?
恩着せがましい感じがして。
子供に向けたイベントは難しい面もありますが、星野氏の優しそうな表情を見ていると子供達の心に届くイベントになるのだろうなという感じはします。
ゆたぼん君の気になる対戦相手は?
気になるゆたぼん君の対戦相手に関してはSNS上でも盛り上がっていましたが、対戦相手はNMI GYMの名倉誠士郎さんに決定のようです。
星野氏のFacebookでも正式発表されていましたが、年齢、ボクシング歴、実力は同等レベルのようです。
ゆたぼん君本人は強いヤツ!!と発信していましたが、五分のキャリア、実力というのは言い訳出来ないので一番プレッシャーがかかる相手かもしれません。
「強い相手じゃなかったの?」
という批判は当然出るのでしょうが、対戦相手を決めるのは本人だけではなく主催者の意向もありますし、相手もあっての事です。
「年下でも強い子はいるし、年下に負けるのが恥ずかしいのか?」
そんな批判の声もありましたが、イベントの主旨を考えると自分が主催者だったら絶対に年下はチョイスしないです。
年下の対戦相手をチョイスして、万が一ゆたぼん君が体格のアドバンテージを活かして優位に戦ってしまったら招待した子供達に勇気を与える事にはならないので。
仮にその年下の少年が実績のある子だったとしても、それは子供達には伝わらないでしょうし。
ということで少なくとも自分が主催者なら、ゆたぼん君の対戦相手は同年齢か年上で、ゆたぼん君より少し大きめのサイズの子をチョイスします。
今回ゆたぼん君が出場するチケットは下記、Livepocketから1枚8,000円で購入可能です。

試合映像を見た感想(試合後追記)
名倉誠士郎さんとの試合動画がSNS上にアップされていたので感想を述べます。
判定はジャッジ三者ともに20対19。
1Rは手数はゆたぼん君、有効打は名倉選手でイーブン。
どっちかに振り分けるとしたら名倉選手。
2Rになると実力差が出始めるが、最後まで手数を出して打ち合ったゆたぼん君でした。
ゆたぼん君のYouTubeチャンネルに動画がアップされたらじっくり見直そうと思いますが、名倉誠士郎さんはアマでトップを目指そうと中学生ながら既に本格的にボクシングに取り組んでいる選手に見えました。
基本のレベルがとても高い。
ボクシングファンは名前を覚えておいたら将来「お!あの時の!」となる時が来るかもしれません。
一方のゆたぼん君も高校からボクシングを始めて週6日、1年間真面目に取り組んであそこまで行けるかどうか、というレベルまでは達していました。
中学生の時点であそこまで行くには相当頑張らないと無理ですよ。
練習は長期間しっかり取り組んできたんだと思います。
ゆたぼん君の今後の課題はやはり右ストレート。
上体は柔らかいのですが、腰が抜けてしまっています。
右ストレートを打った時に腰が回っていないのでパンチが伸びず、その分を飛び込んでカバーしようとする癖が前々からあります。
しっかり腰を入れて回す練習に取り組んだらもう一段階上のレベルに行けると思います。
ネット記事はアクセス稼がないといけないので「完敗」「オラッと威嚇」「リア充中学生に負けた」等とアンチの方が喜びそうなワードを盛り込んで書かれたものもありましたが、実際のところは割と良い勝負していましたし、敗北を認め名倉選手めちゃめちゃ強かったと相手を讃えていました。
ゆたぼん君ボクシング始めた当初と比べたら別人のように強くなりました。
あと4,5年待ったらプロのリングに上がってくれるかな。
まだ中学生だし人生いろいろ、違う道を歩むのも全然ありですが、ボクシングファンとしてはもし来てくれたら話題になるし全力で応援します。
まとめ
ゆたぼん君に関してSNS上は批判的な声で溢れていますし、ご本人とお父様もそれを焚きつけるような行動や発言をしている面もあるのかなとは思います。
とは言え自分がゆたぼん君だったらあんなねちっこい批判をされたら絶対怒るし反論しますけど(もしくは全力で泣くか)。
お父様の立場だったとしたら全力で子供を守り批判の矛先を自分に向けるよう努めるでしょう(そんな度胸が自分にあるかは分かりませんが)。
ゆたぼん君を擁護すると下手したら自分も叩かれてしまうのではという恐怖もありますが、フラットに見てボクシングに関しては真摯に取り組んでいるし、センスもあるし、着実にレベルアップしています。
繰り返しになりますが、僕自身もプロでボクシングをやっていましたし、今もボクシングファンですが、ゆたぼん君のボクシングに取り組む姿勢は本物ですし、好意的に見ています。
なので「ボクシングを冒涜するな、馬鹿にするな」的なアプローチでの批判はちょっと的外れかなぁと思いつつ、密かにゆたぼん君が将来プロボクサーになってリング上で暴れまわってくれる日を心待ちにしていますね。
「色んな人生の選択肢がある中で敢えてしんどいボクシングを選んでくれてありがとうございます。」
と、いつかどこかでゆたぼん君に会えたら伝えたいです。
学校に通いたくても通えない子もいるし、色んな可能性があるという事を体現するゆたぼん君の取り組みは賛否あれど社会に対する一つの大きな問題提起になっていると思います。
今後彼がボクシングの道に進んだら、減り続けるプロボクサー人口復活の一助となることは間違いないでしょうね。