3150FIGHT

3150FIGHT SURVIVALは神興行も視聴数伸びずの原因は?

torajiro

ボクシングファン歴25年。プロボクサー歴3年。ボクシングブロガー歴2年。一人でも多くのプロボクサーの戦った証をネット上の記事として残していきたいと思いブログを開設。

こんにちはtorajiroです。

2022年9月17日に開催された3150FIGHT SURVAIVAL vol.1はアンダーカードからKO連続、メインもダウン応酬の大逆転KOで試合内容自体は8月に開催された3150FIGHT vol.3を凌ぐ勢いでした。

8月14日の3150FIGHT vol.3が行われた日、このブログの3150FIGHT関連の記事はアクセスが大爆発し、ブログの1日のPV数は普段の20倍まで上がったので、今回のSURVAIVALでもアクセスが集まるのではと期待しましたが、SURVIVALがあった日は普段の1.5倍程度のPV数にしかなりませんでした。

実際の視聴数も大分差が出る結果になったそうです。

コンセプトが違うのである程度は予想出来た結果にしてもここまでの差になるとは。。

何故ここまでの差になったのか、原因を考察し、今後の策を自分なりに考えてみました。

3150FIGHT SURVAIVAL vol.1はKO連発、エンタメ要素ありの神興行

3150FIGHT SURVAIVAL vol.1はKWORLD3の選手達が奮闘し、前座の4回戦のうち3試合が1RKOで興行を盛り上げました。

実力差のある相手を呼んできたという事もなく、それぞれストーリー性のあるマッチメイクでした。

そこからスーパーバンタム級日本ランク1位のJBスポーツ田村亮一選手がテンポ良くパワフルなボクシングでランカーボクサーの実力を見せ。

ゾンビボクサー改めロイジョーンズ田村

続けてヒロキング選手とベジータ石川選手のある意味エンタメファイトな試合でベジータが芸人魂と老獪さを存分に発揮。

セミでは千本瑞規選手が冷静な試合運びで世界タイトルマッチへの挑戦に繋がる盤石な試合で、視聴者に女子ボクシングのレベルの高さを見せつけ、メインの坂晃典選手と奈良井翼選手の1戦はダウン応酬の大逆転KO劇で年間最高試合候補と言える試合をしました。

3150FIGHT SURVAIVAL vol.1のストーリー性あるマッチメイクと観戦記は以下の記事をご覧ください。

とにかく試合自体は大満足の興行となったのです。

亀田興毅ファウンダーが発表した3150FIGHTとSURVAIVAL視聴数比較

前述の通り3150FIGHT SURVAIVAL vol.1は神興行となりましたが、こちらtorajiroボクシングブログの3150FIGHT関連の記事へのアクセスは意外な程伸びませんでした。

当日の3150FIGHT関連記事へのアクセス数は300弱といったところ。

ちなみに3150FIGHT vol.3があった日は3150FIGHT関連記事へのアクセス数は6,500を超えていました。

▶︎皇治効果!?3150FIGHT関連記事へのPV数推移から見た成長の軌跡

随分差があったなぁと思っていたところ、亀田興毅ファウンダーがABEMAの視聴数を発表。

3150FIGHT vol.3は約135万の視聴数だったのに対し、SURVAIVALは約9.5万の視聴数だったそうです。

そもそも世界戦でもないボクシングの興行で視聴数9.5万は驚異的な数字なのですが、135万が凄すぎて見劣りするように感じてしまいます。

SURVAIVALの視聴数が伸びなかった原因は?

何故3150FIGHT SURVIVALの視聴数が思った程伸びなかった、というよりは3150FIGHTが何故あそこまで視聴数を伸ばせたのかをまずは箇条書きで洗い出してみます。

  • 広報にかなり力を入れていた
  • 亀田興毅氏がプロモーターライセンスを取得して初の興行
  • BAD HOPの出演
  • ボクシングファンでなくても知っている選手の参戦
  • 皇治参戦とその後の騒動
  • 但馬ミツロ選手が2戦目でヘビー級のタイトルに挑戦
  • 石井慧選手がサトシイシイとしてウルトラCな参戦
  • 小出し小出しで興行直前までびっくりなカードの発表があった
  • 試合会場の派手な演出

何よりも大前提として広報にかなり力を入れていたと思いますし、コアなボクシングファン以外も興味を惹かれる話題が小出し小出しでこれでもかと発表され続けた興行が3150FIGHT vol.3でした。

ボクシングファン以外も巻き込んだ話題性が3150FIGHT vol.3にはありました。

話題性として一番に挙がるのは皇治選手の参戦なのでしょうが、ブログ記事の当日のアクセス推移を見ると、興行の早い段階からアクセスが集まっていました。

勿論最大の波は皇治選手のエキシビジョンの時間帯でしたが、それより大分前の15:00からアクセスが伸び始め、緩やかな上昇曲線を辿っています。

普段試合速報記事を書いていてもアクセスが集中するのはメインの時間帯で、ここまで興行の最初からアクセスが集まることはありません。

それだけ3150FIGHT vol.3そのものへの世間の関心が高かったものと考えられます。

おそらく実際のABEMAの視聴数も早い段階からかなり集まっていたのではないでしょうか。

でないと福永VS山下の試合があそこまで話題にはならなかったでしょう。

メインに話題性満載のエキシビジョンを入れつつ、サトシイシイ選手の参戦や但馬選手の2戦目でのタイトルマッチといったコアなボクシングファン以外にも分かりやすい話題性のある試合を詰め込んでいった事が3150FIGHT vol.3成功の一因と見ております。

それによって興行開始から視聴数が伸び、福永選手・山下選手の両雄が素晴らしい試合を見せてボクシングの醍醐味を多くの方に伝えることに成功したのだと思います。

一部のボクシングファンからは「但馬選手の2戦目でのタイトル挑戦を辰吉さんや井上尚弥選手の名前と並べないで欲しい」といった意見や、皇治選手の参戦に対する否定的な意見もありましたが、結果的にこれらが話題となって視聴者が集まったリングの上で福永選手と山下選手が最高のパフォーマンスを見せたという点は外せないでしょう。

世界○階級制覇等の分かりやすい記録や、エンタメ要素は話題性を高める上ではとても重要という事です。

受け入れられないと思うボクシングファンの方も、ボクシング全体の再興のためと考えていただければ。勿論アンチの立場から盛り上げてくださるのでも良いですが。

そもそも3150FIGHTはガチの外国人勢が参戦し、マッチメイクも良く考えられているので満足しているボクシングファンの方が圧倒的に多いとは思いますが。

話が大分長くなってしまいましたが、このようにボクシングファン以外にも分かりやすい話題性の有無が3150FIGHTとSURVAIVALの明暗を分けたと考えられます。

3150FIGHT vol.4、そして次のSURVAIVALで求められる策

3150FIGHT vol.4は年明けの2023年1月6日に計画されています。

3150FIGHT vol.3以上の話題を提供することは簡単ではありませんが、vol.3の時のような話題性とボクシングファンも納得するようなカードが期待されます。

JBCとプロボクシング協会がNOを突きつけ、更なる制限を課した事でエンタメファイトは実現困難になりましたが、新規のボクシングファン開拓にはエンタメ要素は欠かせません。

TKO木下さんのジャブ上手かった。

話題性という面ではvol.4では初の世界戦が組み込まれる予定。おそらく女子の千本選手だと思いますが、後から更にもう1試合世界戦入れますと小出しで発表していけたら話題にはなるでしょう。

SURVAIVALで日本タイトルの防衛に成功した坂選手が力石選手と2冠戦を争うことになればボクシングファンは喜ぶでしょうし、3150FIGHT vol.3で会場を凍り付かせたジョーサンティシマ選手らガチの外国人勢が再びリングに上がったらこれまたボクシングファンは喜びます。

が、大幅に人口の減ったボクシングファンを満足させるだけではボクシングの再興とはなりません。

初の世界戦だけでなく、皇治選手参戦のようなボクシングファン以外でも知っているインパクトのある選手の参戦がないと前回以上の盛り上がりは難しい。

ここらで木村"フィリップ"ミノル選手のボクシングデビュー戦がぶち込まれたら3150なのですが。

一体どうやったらvol.4がvol.3以上のインパクトを残せるか、現時点では想像がつきません。

今後の対戦カード発表と小出しのサプライズが期待されます。

そして今回視聴数が思った程伸びなかったSURVAIVALですが、そもそものコンセプトが3150FIGHTへの登竜門なので派手さを追求するのは違いますよね。

とはいえ知らない選手ばかりの試合でも視聴者は伸ばしづらい。

一つの路線として、亀田興毅氏も語っていたと記憶していますが、3150FIGHTで敗れた選手がSURVAIVALに勝ち上がって再び3150FIGHTへという流れは良いと思います。

3150FIGHTを盛り上げた山下賢哉選手がSURVAIVALのリングに上がればまたリングを盛り上げてくれるでしょうし、開催地を変えてみるのも良いと思います。

ボクシングファンの集まる聖地後楽園ホールで開催すれば口コミ効果はかなりのものではないかと(自分が会場観戦したいというのもありますが)。

他にもキックからボクシングに転向した左右田泰臣選手が出場し、皇治選手のボクシング参戦への布石を作るのもありだと思います。

まとめ

3150FIGHT vol.3が爆発的に視聴数を稼いだ事で、固定客がついて3150FIGHT SURVAIVALももっと視聴数を伸ばすものと思っていましたが、エンタメの世界は厳しい。

ボクシングの再興は簡単ではないという事がよく理解できました。

3150FIGHTは引き続きボクシングファンを納得させつつ、コアなファン以外にも届く話題性を発信して固定客を確保し、SURVAIVALは3150FIGHTのリングに上がった選手を出場させたり、開催地を変えたり、ストーリー性のあるマッチメイクで地道にボクシングの魅力を伝え、その中でスター選手を育てていく。

時間のかかる道のりかもしれませんが、誰も本格的には手を付けずにきた日本ボクシング再興の道が少しずつ見えてきているように思います。

この流れを止めず、ボクシングを愛する人皆で協力して盛り上げていけたら良いですね。

3150FIGHTの公式サイトにはこれまでの煽り動画がまとまっております。

各選手や選手間のストーリー性が短時間で伝わってくるので面白いですよ。

3150FIGHT公式サイトより
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