毎年楽しみにしている新人王トーナメント東日本決勝の見どころ+勝敗予想記事です。
今大会の次世代のスター候補が多数生まれること間違いなし。
決戦は2025年11月3日(月祝)。
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全階級決勝の見どころと勝敗予想
各階級の見どころと勝敗予想をお届けする前に、準決勝の観戦記も書いておりますのでこちらもよろしければご覧ください↓
ミニマム級5回戦 関優多(角海老宝石) VS 京屋勇気(ワタナベ)

ミニマム級は関選手が拳の骨折により棄権したため京屋勇気選手が優勝。
圧倒的な攻撃力とレベルアップしたボクシング技術で頭一つ抜きでたパフォーマンスを見せた京屋選手。
全日本決定戦は西軍から誰が勝ち上がってきても優勝するだろうと予想します。
中日本の細川選手が勝ち上がって来た場合は相性的に苦戦するかもしれませんが。
Lフライ級5回戦片渕龍太(KG大和)VS 加藤准也(三谷大和)
KG大和ジム片渕会長の息子、片渕龍太選手は2024年度の決勝は怪我で棄権。
6戦6勝(4KO)の戦績を誇り、今度こその想いは強いはず。
対する加藤准也選手は3戦1勝(1KO)2分。
戦績だけ見ると片渕選手優勢と見えますが、自分はこの試合加藤選手が勝つと予想します。
加藤選手はアマチュアで26戦17勝(5KO)9敗のキャリアがあるが、前戦まではプロの距離感に完全にアジャスト出来ていないように見えました。
しかし加藤選手もプロで3戦し、プロのリングにも慣れてきたので次の試合で本領発揮してくれるでしょう。
片渕選手は準決勝でガードの甘さを突かれ、後半のラウンドは一方的な展開の中を何とかサバイブ。
元々接近戦タイプではなく、加藤選手にとってはやり易い距離。
加藤選手が伸びのある左で片渕選手を捕らえるのではないか。

片渕選手も右からの返しの左が得意なので、ドンピシャで決めて加藤選手を倒すという展開もあると思います。
フライ級5回戦 鈴木丈太朗(帝拳) VS 國田虎之朗(セレス)
両者ともにアマチュアで20戦以上のキャリアを持つが、実績的には鈴木丈太朗選手が一つ上。
國田選手はプロではパワー負けしてしまい中々思うような結果が出せていない。
フライ級に落としてからは2連勝だが内容的には際どい判定。
國田選手は立ち上がり毎回いい動きするなと思うのだが、徐々に巻き込まれてしまう。
この壁を越えられる時が来るだろうか。
今大会の優勝候補鈴木丈太朗選手は昨年の新人王トーナメントでのまさかの一発逆転KO負けから2連勝。
前戦は長身サウスポーの柳田選手をやや攻めあぐねた。
5回戦というラウンドの長さも考慮すると、鈴木選手がどこかで國田選手を捕まえてポイントをピックアップしていくのではと予想します。
Sフライ級5回戦 布袋聖侑(大橋) VS 矢野貴丸(角海老宝石)
この試合は布袋選手が1年でどれだけ成長しているかに掛かっている。
クレバーな矢野選手は距離の取り方も上手いしそこから一気に距離を詰めてパンチをまとめ、相手が打ってくればダッキングにクリンチで攻撃を遮断する上手さがある。
布袋選手は好戦的でプレスをかけて戦うタイプだが、2024年の新人王トーナメントは大橋昌彦戦にてジャブで止められ接近戦に持ち込めず敗れました。
矢野選手に距離を取られた時に布袋選手がどういう戦い方をするのか。
矢野選手は離れても上手く、近い距離でもダッキング、クリンチで攻撃を遮断する能力が高い。
相性的なことを考えると矢野貴丸選手のポイントアウトですが、布袋選手は6月の試合で引き出しを増やして一つレベルアップしているように見えました。
あそこから更に5ヶ月あり、伸び代を考えると布袋選手が勝つような気もする。
バンタム級5回戦 菅谷翔太(KG大和) VS 林勇汰(T&T)
ソリッドパンチャーの菅谷翔太選手とK-1からやってきたマイク・タイソン林勇汰選手。
これまた予想が非常に難しい試合になりますが、林勇汰選手はフィジカルが強くディフェンスも良いので倒すのは難しい。
ゴリゴリ削って林勇汰選手が僅差で勝利するパターンを予想します。
菅谷選手の7戦6勝(5KO)1敗という高いKO率も非常に魅力的ですが、この試合は予想としては耐久力の差で林選手かな。
頑丈さが売りの選手が菅谷選手のようなソリッドパンチャーの一撃で崩れ落ちるパターンもありますが、キックボクサーとして戦ってきたキャリアからも林選手の勝利予想です。
Sバンタム級5回戦 八谷洋平(RK蒲田) VS 佐藤誠市(角海老宝石)
倒し屋オールドルーキー八谷洋平選手が遂に決勝に!!
しかし相手はアマチュアで21戦17勝4敗のキャリアがあり、プロでも7戦5勝(2KO)2敗(1KO)の佐藤誠市選手。
佐藤選手はキャリアの序盤で2敗していますが、Sバンタムに階級を上げてからは4連勝中。
いずれの試合も力の差を見せてはっきりと勝っています。
ただ佐藤選手はプロでサウスポーとの対戦経験がまだなく、最大の武器であるジャブをサウスポー相手に上手く使っていけるかどうか。

蓋を開けてみたらジャブを決めて完封するかもしれませんが、サウスポーの八谷選手相手にいつものような組み立てが出来ずに強打を浴びてしまうと予想します。
この試合は八谷選手が強打を浴びせてKO勝利という予想にしておきます。
仮にこの試合がオーソドックス同士でしたら佐藤選手が大差の判定で勝利すると思いますが。
フェザー級5回戦 謝花海光(M.T) VS 亀田昇吾(ワタナベ)
アマチュアでの実績に加えて身体能力の高さが目を惹く謝花選手。
一方の亀田選手もアマチュアキャリアは負けておらず、プロでの2戦も対戦相手を圧倒。
どちらも負ける姿が想像出来ない超有望選手同士の一戦。
過去の実績と将来性で見るとやや謝花選手が優勢でしょうか。
しかし自分は会場で見た亀田昇吾選手の太々しいオーラに賭けて亀田勝利と予想してみます。

Sフェザー級5回戦 岡田幹太(FLARE山上) VS 保谷勇次(三迫)
アマチュアでライトミドル級ランカーだったゴリゴリファイター日向和輝選手を攻略した保谷勇次選手。
岡田幹太選手は際どい試合を乗り越えて決勝へ進出したサウスポー。
保谷選手はサウスポーとの対戦も多く安定感がある。
まだ黒星はないものの岡田選手は距離で外すタイプでジャブで踏み込む際に左ガードが結構下がる。
保谷選手は右ガードをしっかり上げてどっしりしたジャブを突いて右を打ち込みサウスポーを苦にしていない。
予想は保谷選手が右を決めてダウンを奪い判定もしくはTKO。
ただ、保谷選手はスピード勝負にはやや弱い印象もある。
岡田選手が出入りしながらテンポの速い攻撃を仕掛けた場合に後手に回る可能性も。
ライト級5回戦出畑力太郎(マナベ) VS リュー・チャーウェイ(渡嘉敷)
17歳の出畑選手と35歳のリュー・チャーウェイ選手。
年の差倍以上の一戦。
今大会の再注目選手の1人である出畑選手のパフォーマンスに期待がかかる一戦。
リュー選手は攻撃型ですが出畑選手はディフェンス能力も高くつけいる隙がない。

年齢的にもリュー選手に頑張って欲しい気持ちがありますが、出畑選手の完成度の高さを崩すのは至難の技。
Sライト級5回戦 磯谷広太(輪島S) VS 落合昭斗(一力)
間合い対決。
どちらのストレートが先に当たるかという試合になりそうな予感。
落合選手は右ガードが思いっきり下がるので左ストレートを合わされたら危ない。
が、独特の間合いでやりづらさがある。

磯谷選手はまだ18歳と若くパワーはないが、技術レベルは非常に高い。
落合選手のやりづらい間合いも試合中にアジャストしてクリーンヒットを奪っていくのでは。
試合は磯谷選手が判定で勝利すると予想します。
ウェルター級5回戦 カドカ・ダルシャン(RK蒲田) VS 石井竜虎(渡嘉敷)
ブランクを経て復帰した石井竜虎選手が決勝も周囲を驚かせるパフォーマンスを見せるでしょう。
若さと勢いで積極的に攻めるカドカ・ダルシャン選手は魅力的ですが、今回は相手が悪い。
どんなに果敢に攻めても石井竜虎選手が一発パンチを放てば相手は飛んでいく。

ブランク期間に更なるパワーアップを遂げた石井選手のパフォーマンスはそれくらいに別格。
この強打者を相手にカドカ・ダルシャン選手はどこまで普段通りに戦えるか。
ミドル級5回戦 ジュディ クレッグ(リングサイド) VS 佐々木 革(八王子中屋)
佐々木尽選手の弟としてデビュー時から注目が集まっている佐々木革選手。
ミドル級の中ではまだ体はそこまで大きさを感じないが、ナチュラルな体の強さと兄とは違う?クレバーなボクシングで5連勝中。
しかし決勝で対戦するジュディ クレッグ選手のジャブは脅威。
トーマス ハーンズのような出立ちから放たれる大砲のようなジャブ。
その威力はジャブで対戦相手の腰を落とすほど。
とはいえ佐々木革選手はディフェンスも非常に良いので判定まで行って勝利するのは佐々木革と予想します。
まとめ:東日本新人王トーナメント決勝は11月3日(月祝)14:00開始
以上、東日本新人王トーナメント決勝の見どころと勝敗予想でした。
今年の新人王も豊作です。
この中から日本ボクシング界を背負うボクサーが多数現れることでしょう。
特に石井竜虎、佐々木革の重量級コンビはこの先それぞれの階級の中心人物となっていくでしょう。
石井竜虎VS佐々木尽なんてカードが組まれる可能性もなきにしもあらず。
神興行間違いなしの東日本新人王トーナメント決勝を是非とも味わってください。
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U-NEXTでも配信がありますので会場まで行けない方もリアルタイムで新人王の熱気を堪能しましょう。
