亀田史郎さんの3150ファイトクラブが契機となり、亀田興毅氏がコロナ禍に立ち上げたボクシング興行3150FIGHTが紆余曲折を経ながらボクシング界のキーパーソンとして存在感を示しています。
- 3150FIGHTは無観客興行に始まり様々な困難に直面しつつ、
- 世界戦を開催する程の一大興行へと成長を遂げ、
- LUSHBOMUとの合体でエンタメ色の強い興行モデルを確立。
一度国内ボクシングから遠ざかった亀田家に再び注目が集まっています。
- 亀田興毅はファウンダー
- 亀田大毅はKWORLD3ジム会長
- 亀田史郎のライセンスも復活
- 亀田和毅は1人現役を続け再び世界へ
3150FIGHTによって一人また一人と亀田ファミリーがボクシング界に戻ってきました。

2013年の「負けても防衛問題」で国内活動停止となった亀田家の時計が史郎さんの3150ファイトクラブきっかけで再び動き始めたのです。
これ自体はボクシング界も盛り上がりとても喜ばしいこと。
ですが自分中では大きな未練も残っています。

もしも亀田三兄弟が国内のリングに上がり続けていたら、きっと大きな恩恵がボクシング界にもたらされていたはず!!
亀田家を受け入れられない方がたくさんいらっしゃるのは分かりますが、
もしも亀田三兄弟が日本国内のリングに上がり続けることが出来ていたら訪れたであろう未来の可能性に本記事では言及します。
もしも亀田三兄弟が国内のリングに上がり続けていたら
前置きが長くなってしまいましたが、
ここから「もしも亀田三兄弟が国内で活動出来ていたら」というパラレルワールドの話を書きます。

亀の恩返しその1:河野公平は内藤大助に続く国民の期待に
負けても防衛問題後、国内での活動の場を失った亀田興毅選手は当時4階級制覇を目指してSフライ級に転級したところでした。
しかし国内のリングに上がれなくなってしまったため、活動拠点はアメリカに移すことになりました。
当然日本のリングに上がっていた頃のような話題にはならず、アンチも含めた亀田ファンの熱は徐々に冷めていきました。
国内のリングから遠ざかってしばらくした2015年、亀田興毅は河野公平の持つSフライ級の世界タイトルに挑戦するチャンスを得ます。
が、日本のリングには上がれなかったためこの試合はアメリカで開催されるというだれ得?な状況に。
そして試合は河野選手が興毅選手を退け防衛に成功しました。
遂に日本人選手が亀田興毅を下した!!
「国民の期待」を背負って亀田大毅選手に勝った内藤大助選手が大ブレイクしたように河野公平選手も大スターに!!
、、、なるかと思いきや、海外で開催されたこの試合はさほどの話題にならず、河野選手にマスコミが殺到するようなこともありませんでした。
「内藤大助になり損ねた男」
からかい半分で河野選手のことをそんな風に形容するボクシング関係者もいましたが、僕も同じことを思いました。
- あの時もしも亀田興毅選手が国内のリングに上がり続けていて、
- アンチ亀田熱が継続する中、
- 河野公平選手が日本のリングで亀田興毅選手を撃退していたら、、、
きっと河野選手の泥臭いファイトが視聴者の心を打ち、内藤大助選手以上のスターになっていたでしょう。
(勿論日本開催なら結果が逆になっていた可能性はありますが)
そして知名度を上げた河野公平選手がその先に井上尚弥選手のSフライ級のベルトに挑戦していたら、、
おそらく井上尚弥VS河野公平の一戦はもっともっと注目を集めることになっていたでしょう。
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亀の恩返しその2:Sフライ級に上げた井上尚弥を亀田大毅が迎え撃つ
負けても防衛騒動後、亀田大毅選手は持っていたSフライ級のベルトを返上しました。

(僕は大ちゃんの空気の読めない感じの強靭なメンタルが大好きだったのでこの騒動は正直心が痛かったです。)
この時もしも国内のリングに上がれていたら、
(ついでに網膜剥離も発症しなかったら)
おそらく亀田大毅選手はもう一度Sフライ級のベルトを獲得出来ていたでしょう。
- 大幅な体重超過のリボリオ・ソリス相手にスプリットまで持ち込んだ大ちゃん
- しかもこの時期足も使えるようになり、更なるレベルアップの最中だった大ちゃん
ソリスに敗れたのは2013年の12月。
もしもソリス戦後も国内のリングに上がっていたら、亀田大毅選手はSフライ級の王者でいたでしょう。
(そもそも返上していなければIBFのベルトは大ちゃんがキープしたまま)

井上尚弥選手がSフライ級に転級してオマール・ナルバエス選手からWBOのベルトを奪取したのは2014年12月。
ということは??
時期が完全に被っているんです。
あのまま大ちゃんがIBFのベルトを持っていたら、井上尚弥選手との統一戦は十分有り得た話ではないでしょうか。
亀の恩返しその3:なにわの弁慶亀田大毅初のKO負けもあったか!?
亀田大毅選手は知名度的には兄興毅選手ほどではなかったですが、アンチ亀田層からの嫌われっぷりはお兄ちゃん以上でした。
- 内藤大助戦での負けたら切腹等の挑発行為
- 試合中の反則行為
- ど天然キャラ
- 亀ガード
- 試合後の熱唱
その全てが多くのコアなボクシングファンから疎まれていました。

僕は大ちゃんのあの一線超えた感じのメンタルが大好きでした。
今でも大ちゃん好きです。
だって面白いじゃないですか(笑)。
ブロックしてから左フックを返すバランスの良さ、下半身の強さも憧れました。
個人的には大好きだった大ちゃんですが、アンチは非常に多かった。
そんな大ちゃんは負ける試合はあってもダウンシーンはおろかダメージを受けてバランスを崩す場面も皆無な選手でした。
- 不倒の男、浪速の弁慶こと亀田大毅!!
- 不倒の大ちゃんを果たして井上尚弥選手は倒せるのか!?
そんな話題性抜群の世界王者統一戦が十分有り得たのです。
「井上は二兄弟、こっちは三兄弟や!!負けるわけないやろ!!(by亀田大毅)」
そんな良くわからない挑発でまた大ちゃんがスベッていたかも知れない。

(あくまで想像の世界の話です!!)
亀の恩返しその4:ラストファイトで井上尚弥に亀田興毅が挑む!?
仮定の話を続けます。
井上尚弥VS亀田大毅の王座統一戦に井上尚弥選手が勝利したとして、
その後の井上尚弥選手のSフライ級王座防衛戦でお兄ちゃんの興毅選手が大ちゃんのリベンジマッチに!!
という展開も考えられたと思います。
河野公平選手に敗れているとはいえ、商品価値はまだまだ十分あった亀田興毅選手。
キャリアのピークは過ぎていましたが、
- 自分自身の挑戦
- 弟のリベンジ
- ボクシング界への恩返し
- 何より大きなファイトマネー
これら総合的に判断し、陣営のGOサインが出れば井上尚弥選手に挑んだ可能性はこれまた十分有り得ます。
亀の恩返しその5:過去を清算した亀田興毅が3150FIGHTで第二の恩返しへ
仮に亀田大毅選手、亀田興毅選手が井上尚弥選手と対戦して敗れた場合。
おそらくは長年の亀田アンチの方々も最後は亀田兄弟を称賛したと思います。
- 最後の最後、モンスターによく挑んだ!!
- 何だかんだボクシング界を盛り上げてくれてありがとう!!
- 次のステージでも頑張ってくれ。
そんな風に見送られた亀田興毅選手がコロナ禍のボクシング界の危機にファウンダーとなって帰還。
- ヒールキャラが善玉化して再登場!
- まるでキン肉マンのような展開!?
もしもの話を続けましたが、こんなストーリーが描けていたら日本ボクシング界は今頃トンデモない盛り上がりを見せていたでしょう。
井上尚弥選手ももっと早くに日本国内での圧倒的な人気を獲得出来ていたでしょう。
(Sフライ級時代はまだ会場の空席も結構目立っていたんです。)
異質性の排除からビジネスは生まれない
負けても防衛騒動の際にJBCが亀田家を排除してしまったのは最大の悪手だったと僕は思っています。
あれ以後しばらく、自分の中でJBCに対して疑念を抱くようになりました。
今は清算法人を経て復活した新生JBCを応援しています。
どんな世界も異質性を排除していたら発展はないと思います。
異質性を内包していくからこそ、そこでのぶつかり合いから世界は発展していくものです。
もちろん違法はいけませんが。
日本から実質追放処分を受けていたルイス・ネリ選手も、もしあれから何度か日本のリングに上がって悪童健在を見せていたら、
2024年5月6日の井上尚弥VSルイス・ネリ in東京ドームはもっともっと大きな話題になっていたことでしょう。
(メキシコでのルイス・ネリVS亀田京之介の一戦はちょっとしたスピンオフのような展開で興味深かったです。)
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まとめ:亀田家のラストランを見届けよう

現実世界に話を戻し、亀田三兄弟最後の一人亀田和毅選手は今も現役で3150FIGHTのリングに上がり続けています。
次戦は2025年5月24日(土)にアンジェロ・レオ選手が持つIBFフェザー級王座への挑戦が予定されています。
チケットは早々に売り切れました。
食と音楽とボクシングの異端興行LUSHBOMUと3150FIGHTがタッグを組んだ興行は盛り上がること間違いなし!!
紆余曲折を経た亀田家の集大成を見届けましょう。
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