格闘技

プリティ太田みちのくプロレス参戦とこびとプロレスの今後

こんにちはtorajiroです。

2022年5月28日(土)に小人症レスラーのプロレス団体として新たに設立された椿ReINGzの旗揚げ興行にセコンド役として参加させていただきました。

その際にこびとレスラーのプリティ太田さんが次は7月1日(金)にみちのくプロレスの興行で試合をするという展開になり、椿ReINGz関係の方から今回お誘いいただいた事もあって観戦に行ってきました。

旗揚げ興行後のプリティ太田さんの活動をみちのくプロレスでの試合も含めて振り返りつつ、こびとプロレスのこの先の方向性について改めて考えてみました。

旗揚げ興行後も継続的にリングに上がるプリティ太田選手

こびとプロレスの再生プロジェクトは当初の目標額が250万円のところ、総額4,778,000円もの支援が集まり、道場も作られ、旗揚げ興行も実施され、傍から見れば大成功と言える結果をここまでは達成しております。

ただ肝心なのはこれから、一つ花火を打ち上げてそれで終わりではなく、こびとレスラーが継続して戦い続ける事が活動の存続には欠かせません。

が、現在現役のこびとレスラーはプリティ太田選手とブッタマン選手の僅か2人。

更にブッタマン選手は継続的にリングに上がれるコンディションでもないので、実質リングに上がり続けられるのはプリティ太田選手1名のみという状況。

そうした危機的な状況の中、プリティ太田選手は6月19日(日)にもリングに上がりがばいじいちゃんと対戦。

https://twitter.com/exodusms1022/status/1541406822145605632

そして7月1日(金)には後楽園ホールの飲食解禁とフジタ“Jr”ハヤト選手のガン闘病からの復帰戦という記念すべき興行のリングにも上がりました。

みちのくプロレスでは黒子に徹し役割を全う

7月1日(金)のみちのくプロレス興行に、プリティ太田選手はザ・グレート・サスケ選手、ウルトラマンロビン選手とタッグを組み、バラモン兄弟、ダンプ松本withZAPとタッグマッチを行いました。

プリティ太田選手は上下黒の出で立ちでザ・グレート・サスケ選手と一緒に入場し、サスケ選手にピッタリ付き添い、まるで黒子のよう。

試合中も太田選手が目立つ場面はそれ程なく進行していましたが、要所要所でリングに上がった際にはバラモン兄弟相手にしっかりとプロレスが出来ていました。

主役に添えられなくとも、バイプレーヤーとしてもちゃんと立ち振る舞える姿を見せたことで、今後出場できる試合の幅を広げる事に成功したように思いました。

なお、この試合に関してはプリティ太田選手がこびとレスラーとして好奇な眼差しで見られる何十倍も、ウルトラマンロビンが弱すぎる点が目立っていました。

むしろ太田選手は良いプロレスをして大分奮闘している方でした。

プロレスのリング上は、良い意味でキワモノ揃いで小人症だからと言ってそれが目立つ場でもない多様な空間なのかもしれません。

ちなみに試合中の写真を撮ろうと試みましたが、太田選手の上背が低いため他の選手たちに隠れてしまい殆ど映らず。。これはこれで「試合中、全然みえない、プリティ太田」というこびとネタに使えますね。

プロレス以外にも役者としても活躍中

プロレスラーとしても活躍の場が広がりつつあるプリティ太田選手ですが、役者としてはプロレスラー以上に活躍の機会が増えてきているようです。

9月にはシェイクスピアの喜劇「夏の夜の夢」の舞台出演が決まっております。

主演はなんとSixTONESの髙地優吾に生駒里奈といった旬なタレントが起用されるかなりビッグな舞台です。

プロレスより絶対こっちで稼いでますよね。

本業はプロレスラーじゃなくて役者よね絶対。

役者とレスラーはどちらも人前に出る仕事ですから片方で注目されればもう片方でもと、シナジー効果が高く良い方向に流れが来ているのかなと思われます。

小人症の方の活躍の場は広がっている

僕は10数年前に一時期プロボクサーをしていましたが、自分がプロになる少し前辺りの時期に、大卒のアマチュアエリートボクサーがプロに転向するケースが増えた事が話題になっていました。

「昔はスポーツ推薦で大学に行ってアマチュアボクシングの世界で活躍し、教員になる道があったけれど、教師になる道が難しくなり、就職先も減った事でプロボクサーになる選手が増えている」と、当時そうした論調でこの話題が取り上げられていたと記憶しています。

就職難によって大卒のプロボクサーが増えたと考えられていたのです。

こびとレスラーをこの文脈にあてはめて考えると、昔よりも差別意識が緩和され、テクノロジーも進化し、小人症でも大きな支障なく働ける職場環境が増えている結果、こびとレスラーが減ったとも考えられます。

最近は身近でもLGBTで普通に会社勤務している方も一気に増えましたし、雇用環境の改善の結果として良い意味でこびとレスラーが減っているという側面もあると思います。

副業こびとレスラー大募集!?

最近はワークライフバランスが意識されるようになり、過度な残業を強いる企業も減り、副業が解禁される会社も増えてきています。

自分自身の実感としても残業は大分減ったと思います。

その副次効果として、またまたボクシングの話になりますが、サラリーマンをやりながらプロボクサーになる選手がここ最近増えてきております。

最近自分が書いたブログ記事でも早稲田大学を卒業してプロボクサーをしている選手3名を紹介しましたが(記事はこちら)、彼らのうち2名もサラリーマンでして、働きながら二足の草鞋で夢を追う事も出来る、若者にとっては夢のある社会が広がってきているのです。

昔は就職したら夢は全て諦めないと駄目だという風潮がありましたけど、今は「働きながら夢を追ったってええじゃないか!!」そんな社会になってきているんですね。

雇用環境の改善によって減ったこびとレスラーも、労働環境の改善によってサラリーマンこびとレスラーに形を変えて今後またこびとレスラーを増やしていける可能性があると思います。

そうなった時に必要なのが受け皿であり活躍できる場です。

椿ReINGzという受け皿はもう出来ていますから、少しでも興味を持たれた方は椿ReINGzに問い合わせてみてはいかがでしょうか(お問い合わせ先はこちら)。

将来の活躍の場は、今後もプリティ太田選手が色んな団体の興行に出場して開拓していってくれることに期待しましょう。

まとめ

クラウドファンディングによって立ち上がった小人症レスラーのプロレス団体椿ReINGz。

実質活発に活動できる選手は現在プリティ太田選手のみに限られる苦しい状況ですが、「椿ReINGz」という受け皿は出来ました。

そして活躍の場は現在プリティ太田選手がせっせと開拓しております。

「プロレスに挑戦してみたいけど自分では無理、そもそもそんな場所がない」と思っていた方がいましたら遠慮なく椿ReINGzに問い合わせをしてみましょう。

まだまだ出来たばかりの団体ですから、小人症だけでなく、何らかのハンディがあったり、コンプレックスを抱えていたり、自分を変えたいきっかけを探しているという方なんかにも意外と広く間口は開かれていると思いますよ(勝手なことを言ってますが)。

ただその際にその際の注意点として、自分の気持ちは大切にしてください。これまでの人生の中で人から好奇な目で見られることをストレスに感じてきた経験があり、むしろ逆に人前に出て目立つことに抵抗を感じるという気持ちを内包していることもあるかと思います。

挑戦したいという気持ちもあれば、人前に出て目立ちたくないという気持ちも同時にあるのではないかと勝手ながら推察しております。

挑戦する上での迷いがあれば、そうした気持ちも正直に伝えた上で、やってみて違うと思ったら途中で撤退もありでしょう。

もしそんな風に挑戦しようかどうか迷っている方がいましたら、どんな道を選ぶにせよ、その方の生き様を応援しております。

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