2024年5月6日(月祝)、34年振りの東京ドーム興行、そして日本人ボクサーがメインの初の東京ドーム。
5月6日は武居選手の恩師古川会長だけでなく、私torajiroの誕生日でもありました。
この記念すべき日に、東京ドームに行ってきました。
アイハブノーマネー!!
故に最安値の11,000円席にて観戦。
最安値席から試合はどう見えたのか!?
会場の様子をお届けします!!
当日券売り場には長蛇の列(外国人も多数!!)
実は東京ドームに入るのは生まれて初めての僕は、どこから入ったら良いのかとよちよちバブバブと彷徨っていたところ、長蛇の列を発見。
まさか入場の列じゃないよな、、
と思いながら列の先頭まで行ってみると当日券販売の列でした。
当日券こんなに買う人いるのかと驚きつつ、せっかく先頭まで来たので何人並んでいるか数えて見ることに(根暗です)。
15:05の時点で並んでいた方を先頭から数えていったところ、
トータル155名の方が当日券売り場に並んでおりました。
当日券は14:00から販売していたので、当日券だけでも相当な枚数が売れたことでしょう。
そして意外なことに並んでいる人の中に外国人の方を結構見かけました。
(井上尚弥目当て?ネリの応援??はたまたモロニー??まさかドヘニー??いっそバヨゴス!?)
とにかく普段の後楽園ホールではあり得ない光景に驚愕しました。
グッズ売り場も長蛇の列で購入は諦めました。
東京ドーム最安値席からの景色
生まれて初めての東京ドームはデカかった。
そして会場の客入りは試合開始前から非常に良かった。
最初から半分近くの席が埋まっていたのでは??
17:00からの世界戦が始まる頃には7割程の席が埋まっていたように見えました。
そしてそこから一気に席が埋まっていき、気づいた頃には満席状態に。
東京ドームはデカかったけども、最安値席からも意外とリングは見えた。
が、実際試合が始まってみたらパンチが当たっているかどうかまでは分からず、
オープニングファイトの途中からリングを見るのは諦めて大画面モニターで観戦。
リングは時々チラ見程度。
試合はモニターを通さないと見えなかったですが、一方で入場の超ド派手な演出はドーム全体を見渡せる最安値席だからこそ全体を良く見渡せて楽しめました。
布袋様の生ギターもありの花火もドッカンの最高の演出の数々でした。
あの興奮は会場でないと味わえない!!
大会場での試合は高い席でないと攻防が見えないので敬遠していましたが、演出がこれくらい派手だったらアリだと思います。
入場を楽しみ、試合は大画面モニターで仲間と観戦。
こういうのも悪くない!!
というか最高でした。
アンダーカードの試合の様子
ドヘニーはやや動きの重さを感じた
アンダーカードは16:00スタート。
オープニングファイトはネリが体重を落とせなかった時の代役としてスタンバイしていたTJドヘニー選手が登場。
ややフットワークに重さを感じ、1R目にフィリピン人ボクサーブリル・バヨゴス選手のパンチをもらいバランスを崩す。
モチベーション的にも致し方ない状況でしたが、それでも3Rに2度、4Rにもダウンを奪いドヘニー選手が完勝。
まだドーム内は静かなオープニングでした。
ここから30分の時間調整は正直長かった。
ユーリ阿久井鉄壁のディフェンスとクリーンヒットで完勝
ユーリ阿久井政悟VS桑原拓のWBAフライ級タイトルマッチは意外な程に差が開き、ユーリ阿久井選手が最大8ポイント差をつけて完勝。
ディフェンス力の上がった桑原選手が持ち前のスピードを活かし、
- ユーリ阿久井選手の打ち終わりを狙ったり
- 相打ちで先に当てたり
そんな見せ場を作ると予想していましたが、
ユーリ阿久井選手が打ち終わりでも相打ちでも勝り、
鉄壁のガードでクリーンヒットを許しませんでした。
桑原選手はガードは高くなったけれど前傾姿勢なので左フックや右クロスを狙われやすい面はあったか。
ユーリ阿久井選手が完璧過ぎたからこそ見えた課題ですが(瞬間の動きが本当に速かった)。
敗れはしたものの桑原選手は最後まで勝負を諦めず健闘を見せてくれたと思います。
モテるのにボクシングに一途な無敵のモテ男、桑原拓。
そんな好印象の桑原選手は更にレベルアップして再び世界のリングに戻ってくるでしょう。
ユーリ阿久井政悟選手はこれから長期政権を築きそうな完璧さでした。
井上拓真VS石田匠は拓真のキレとテンポの良さが光った
田中恒成選手も苦しめた石田選手のジャブがどこまで通用するか!?
それとも拓真選手がスピードを活かした出入りと試合巧者ぶりを発揮するのか。
そんな戦前予想の中、1Rにいきなり石田選手がジャブで拓真選手のバランスを崩してダウンを先取。
幸先の良いスタートを切りましたが、その後は拓真選手の速いテンポとキレのあるパンチに後手後手に。
ジャブで反応する前に踏み込まれてしまい、最後まで拓真選手のペースを崩すことが出来ず。
ダウンを取られた1R目以外全てのラウンドを取り王座を防衛。
拓真選手はKOが少なく玄人好みのボクシングですが実力は文句なし。
何戦か防衛を重ねた先に中谷潤人選手との統一戦が観てみたい。
改めて感じた武居のスター性
セミを任された武居選手の試合になると会場のボルテージが一気にアップ。
武居選手こんなに人気あるのか、、
K-1時代から活躍してきた武居選手のファンの多さとスター性を痛感。
日本人ボクサー同士の世界戦は両者の応援団で盛り上がるけれど、外国人ボクサーとの試合は「世界戦!!」という雰囲気にはなりますね。両国国歌斉唱とか。
さてさて試合は意外な程に序盤から武居選手が遠い間合いからの強打で王者のモロニー選手にボクシングをさせず。
7,8R辺りにようやくモロニー選手のコンパクトなパンチが当たり武居選手にダメージを与え、流れが変わる予感が。
しかしここから武居選手が足を使いスピード重視のアウトボクシングで再びモロニー選手を翻弄。
最終Rはモロニー選手の攻めにダウン寸前まで追い詰められた武居選手でしたが、ポイント的には完勝。
判定は5ポイント差が2者、7ポイント差が1者で武居選手を支持。
判定が出るまでは意外とどっちが勝ったか分からないという声が聞こえましたが、
個人的には武居選手が圧勝したと思い、判定は安心して聞いていました。
このまま武居選手が防衛を続ければ武居VS天心もあるのではないか!?
これでバンタム級は4団体全ての王者が日本人という異常事態に。
5月4日にLUSH BOMU3でエマヌエル・ロドリゲス選手に勝利した西田選手も絡めた展開にも期待してしまいます(西田選手は階級アップのため王座返上もあるか)。
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メインの井上尚弥が遂にきた!!
そして遂にやってきた井上尚弥VSルイス・ネリ。
入場の際のネリ選手の不気味なオーラにはゾクゾク。
ドームに響き渡るブーイングも夢のような体験。
海外の試合を観ては憧れていた景色がそこにありました。
続いて入場してきた井上尚弥選手も気合十分。
体もまた更にデカくなったように見えました。
プロテインはやっぱりザバスにしようかな(笑)!?
同じSバンタム級で試合を続けている中でも肉体は徐々に進化しているように見えます。
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試合は1Rまさかの尚弥ダウンに会場がどよめく展開に。
「なおやー!いくなー!(行かないでくれ〜!)」
と映画の名場面に出てきそうなフレーズが聞こえてきました。
この場面でのドームの悲鳴は凄かったですね。
僕も心臓バクバクしました。
2R目もまだダメージが残るのか、足が動いていないように見えた井上尚弥選手。
しかしそんな状態でもバックステップからの左フックでダウンを奪い返す。
そして3R以降は完全な井上尚弥ペースに。
6Rフィニッシュの右アッパーで跳ね上げてからの右ストレートはどうやったらあんなパンチ打てるのか良くわかりません。
正直最初の右アッパーは見えませんでした。
このラストのフィニッシュでドームは揺れに揺れました!!
井上尚弥選手が圧倒するだろうとは思いつつ、山中慎介選手のファンとしては「あまりにあっさり勝ってしまうのもな、、」
というモヤモヤも戦前ありました。
その点では自分のモヤモヤを払拭してくれるパーフェクトな試合内容になりました。
- ハラハラドキドキの勝負の中で絶対王者井上尚弥にダウンがあり。
- そこからダメージを残しながら倒し返し。
- 打ってこいと挑発したり笑顔を見せたり。
負けたら全てを失う立場にいながら井上尚弥選手はただ勝ちに徹するだけでなく、最高のエンターテイメントを見せてくれました。
まとめ:次の東京ドームもきっと凄い対戦カードが待っている
4万3千人の観客を集めた井上尚弥選手の東京ドーム興行。
2度目の東京ドームはそんなすぐにはやってこないでしょうが、次があればまた凄いカードが組まれることでしょう。
- 中谷潤人VS井上拓真
- 武居由樹VS那須川天心
- 佐々木尽VSエイドリアン・ブローナー(勝手な願望)
- 晝田瑞希選手の統一戦
こんなアンダーカードが組まれていたら東京ドームも超満員間違いなし。
そんな夢のような未来が本当に近い将来やってくる気がしております。
井上VSネリの東京ドーム興行はアマゾンプライムのLive Boxingで見逃し配信も出来ます。
会場の迫力とはまた違う、細かな攻防をじっくり堪能出来るのが配信の良いところ。
良い時代になりましたね。
また次の一大ビッグマッチがやってくることを楽しみにしております。