3150FIGHT

亀田和毅トレーナーに父史郎とチームパッキャオフェルナンデスが就任した理由

torajiro

ボクシングファン歴25年。プロボクサー歴3年。ボクシングブロガー歴2年。一人でも多くのプロボクサーの戦った証をネット上の記事として残していきたいと思いブログを開設。

こんにちはボクシングブロガーのtorajiroです。

亀田和毅選手のトレーナーに父史郎氏とマニー・パッキャオ選手の幼馴染で長年トレーナーを務めたボボイ・フェルナンデス氏が就任しました。

torajiro的に、亀田和毅選手が前戦で見せてしまった課題を振り返るとこの布陣は亀田和毅選手の課題克服には最高の布陣だと思います。

  • 何故今更亀田史郎氏がトレーナーを務めるのか?
  • ボボイ・フェルナンデス氏がトレーナーとなる目的は?
  • このトレーナーコンビ就任で亀田和毅選手の何が変わるのか!?

そうした疑問の答えがこの記事を読めば見えてくるかと思います。

亀田和毅選手が前戦で残した課題

まずは亀田和毅選手が前戦で見せてしまった課題を今一度振り返ってみましょう。

亀田和毅選手はIBFフェザー級2位決定戦をレラト・ドラミニ選手と争いましたが、仕掛けが遅く極端に手数の少ない状態でラウンドを重ねて敗退。

前回の試合で何故あそこまで手数が出なかったのかについては以下の記事でも私見を述べました。

元々高いレベルの選手が相手になると手数が出ない傾向のある亀田和毅選手でしたが、この日の試合会場は亀田和毅選手のボクシングに対する批判もなく、焦りもなく「このままでは負けるぞ」という雰囲気が醸成されることがありませんでした。

亀田和毅陣営を見ていても慌てている様子やハッパをかけている様子もなく。

torajiro

えっ??このままで本当に大丈夫??

と内心ハラハラしながら観戦しておりました。

前戦に関して言えばとにかく手数が出ないこと、その上で陣営的にも会場的にもその状態に対する焦りがなかったことが敗因だと感じました。

父亀田史郎氏が亀田和毅選手のトレーナーに就任することの意味

では前戦で見せた課題を克服する上で何故亀田史郎氏がトレーナーに就任する必要があるのか?

亀田兄弟と言えばボクシングスタイル面で特徴的だったのは亀ガード。

ガードをガッチリ固めたスタイルは今の亀田和毅選手のスタイルには合致しないし、むしろガードを固めて手数が更に減るのではないか?

そんな疑問も抱くかも知れませんが、亀田史郎氏がトレーナーに就任する大きな意味はハッキリと亀田和毅選手に対して意見が言える存在を作ること。

「このままじゃ負けるぞ!!」と言った意見を世界二階級制覇している選手に対してハッキリ言える程の時間を一緒に過ごしたトレーナーは亀田和毅選手にはいないのでしょう。

国内のジムでずっと活動してきた選手であれば信頼のおけるトレーナーがいて、お互いに意見を言い合えるような関係も出来ているのでしょうが、国内外を転々としてきた亀田和毅選手の場合はトレーナーとそうした関係を築くことは難しかったでしょう。

今後は練習段階から亀田史郎氏が口を挟むことで揉めることもあるでしょうが、前戦のような劣勢なのに誰も何も言わないような空気感は無くなってくると思います。

亀田史郎さんのチャンネルで親子で話している動画を見ましたが、亀田和毅選手って本当はもっとボクシングファンから愛されるような存在だったんじゃないかなと改めて感じました。

竹原テレビに出ていた時もそう思いましたけど、和毅選手はボクシングファンの心を掴むものを持っていますよ。

torajiro

僕の大好きな次男の大ちゃんは天然でボクヲタから嫌われそうな要素ばかりが目立ちますが(笑)

ボボイ・フェルナンデス氏が亀田和毅選手のトレーナーに就任することの意味

亀田史郎氏に続いて亀田和毅選手のトレーナーに就任したことが報じられたのは、あのマニー・パッキャオ選手の幼馴染で長年トレーナーを務めたボボイ・フェルナンデス氏。

パッキャオのトレーナーと言えばフレディ・ローチ氏が印象として強く残っている方が大多数でしょうが、ボボイ・フェルナンデス氏は長年の間チームパッキャオとして身近でマニー・パッキャオを支え続けた存在です。

幼馴染というだけで優遇されていると揶揄されることもありましたが、長年パッキャオのミットを持ってきた経験は唯一無二。

マニー・パッキャオ選手はスピード・パンチ力・手数の全てが優れている選手。

アウェイで戦い続けてきた経験から敵地で勝つためのボクシングが染み付いたボクサーだと思っています。

常に採点面では不利になる要素がある中で好戦的に攻めまくったパッキャオをずっと見てきたフェルナンデス氏から見て、亀田和毅選手のボクシングがどう映るのか。

フェルナンデス氏から敵地で勝ち切るようなボクシングを体得していければ、潜在能力の高さ、練習での強さを評価され続けながら試合で出し切れない亀田和毅選手も進化を遂げるかもしれません。

まとめ

最後にこの記事のまとめです。

亀田和毅氏は3150FIGHT vol.7にてフェザー級の世界ランカーレラト・ドラミニ選手相手に手数が出ず、仕掛けるのが遅くなり敗退。

フェザー級で世界のベルトを獲って井上尚弥選手を迎え撃つという計画から大きく遠ざかってしまいました。

敗北の大きな理由となったのは以下の点。

  • 手数が出なかった事
  • 仕掛けるのが遅かった事
  • 誰も亀田和毅選手に意見しなかった事

この課題を克服するため、生まれた頃から亀田和毅選手を知っている親でありトレーナーである亀田史郎氏をトレーナーに就任させ、練習時点からハッキリとものを言える存在を置くという決断をしました。

その上で最大の課題である手数が出ない点を克服するため、世界でも最も多く手数を出したと言っても過言ではないマニー・パッキャオ選手のトレーナーであり、幼馴染でもあるボボイ・フェルナンデス氏をチームに加えました。

三兄弟世界チャンピオンの父と、マニー・パッキャオの幼馴染。

どこか通じる点のある亀田史郎氏とボボイ・フェルナンデス氏。

この二人がタッグを組んで亀田和毅選手の再生計画を請け負う。

中々面白い展開になってきました。

果たして亀田和毅選手は次戦で変化を遂げることが出来るでしょうか!?

率直な意見を申し上げると、前回のあの試合を見てしまうと、そして亀田和毅選手の32歳という年齢を考えると、今から何かを変えるのは難しいのかなと思う自分はいます。

大事な試合で待ちの姿勢になる亀田和毅選手はもう何度も見てきました。

私torajiroがプロボクサーをしていた時代、出稽古に来た亀田和毅選手のスパーリングと練習風景を見る機会がありました。

亀田和毅選手の動きを見た印象は「スピードはあるけど固い」。

過去に現役時代のマルコム・ツニャカオ選手のスパーと練習風景、岩佐亮佑選手のスパーと練習風景を見た時には、圧倒的な実力と才能に感嘆しましたが、そうした衝撃は亀田和毅選手からは受けませんでした。

否定しているのではなく、それだけ「亀田和毅選手は努力の男」だと僕は思っています。

努力の男が更に上を目指すために導き出したベストな選択。

これだけの環境を用意して変われなければそこまでだったと言うことになりますが、僕はこのタイミングでtorajiro的予想を裏切って亀田和毅選手が大きな進化を遂げるところを見てみたいです。

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