2025年3月13日(木) に開催されるU-NEXT BOXING.2トリプル世界タイトルマッチ勝敗予想です。
試合後に観戦記も追記していきます。
ウェルター級4回戦 根本純也(熊野) VS松村直樹(Reason押上)
勝敗予想:松村直樹プロ初勝利の予感
根本純也選手は36歳でのデビュー戦。
この年でプロへの挑戦は応援したくなる。
最近は30過ぎてのデビューでも活躍する選手も増えておきております。
松村直樹選手は現在デビューから2連敗。
いずれの試合も現地観戦しておりましたが攻撃力はあるがノーガードに近い状態で一発もらってしまい連続KO負け。
前戦では世にも珍しいダブルノックダウンも演じておりました。

おそらく松村選手は普段の練習ではもっと違うスタイルで戦っていると思われる。
デビュー間もないうちはリングに上がると前傾姿勢でどうしても打ち合ってしまうものですが、3戦目でそろそろ感覚が掴めてくる時ではないだろうか。
普段通り、練習通りのボクシングが出来れば結果はついてくるでしょう。
観戦記:松村選手嬉しい初勝利!!
過去2戦打ち合ってのKO負け(デビュー戦は負傷もあり)だった松村選手が足を使ったボクシングで初勝利。
1R目は根本純也選手のオールドルーキーらしい前に出てコンパクトなパンチをまとめるボクシングに手を焼いたが、2R目以降は出入りのボクシングでポイントアウト。
打っては動いて、相手が打ってきたら距離で外してすぐに返す。
3戦目にして本来の自分のボクシングが出来たのではないでしょうか。
根本選手は気合の入った表情で応援したくなる要素が詰まった選手でした。
デビュー戦勝利とはならなかったですが的中率の高いコンパクトなパンチは脅威です。
初勝利目指して頑張っていただきたい!!
60.0kg契約4回戦 永野友己(横浜光) VS 蛯名創魅(DANGAN郡山)
勝敗予想:蛯名創魅選手がプロでの経験値で勝るか
永野友己選手はこの試合がデビュー戦。
アマチュアでは11戦8勝3敗と高い勝率を誇っていますがプロではまだ未知数。
蛯名創魅選手はここまでプロで2戦1勝1敗。
デビュー戦はアマチュアキャリアのある選手相手に2対0の惜しい判定負け。
プロ2戦目はダウンを奪われる場面もあったがそこから逆転TKO勝利。
蛯名選手は腰を深く落としてサイドへの動きが目を惹くサウスポー。
運動能力も高く、アマチュアキャリアがあったとしてもデビュー戦でこの相手はやや厳しいと予想。
ただ、横浜光ジムの選手は良い選手ばかりなので驚きのパフォーマンスを見せてくれるかもしれない。
観戦記:蛯名創魅が技ありの左でダウンを奪い僅差の判定勝利
デビュー戦の永野友己選手は仕上がった体でバランスも良く半身に高いガードでサウスポー対策もバッチリ。
インとアウトを上手く使い、インサイドに踏み込んで右をヒット。
(あかん、、こりゃ強いぞ、、)
と思った2R、永野選手が踏み込んだところを蛯名選手が右で回して正面にドンピシャ技ありの左ストレートでダウンをゲット。
3Rはダウンポイントを挽回しようと永野選手が攻勢を仕掛けるが焦りからかやや攻撃が雑に。
4Rも永野選手は前に出たが蛯名選手の有効だが上回った印象。
採点は割れたかなと思ったが37対38三者で蛯名選手の勝利。
永野選手はいい選手。
53.07kg契約8回戦坪井智也(帝拳) VS ブーンルエン・ファヨン
勝敗予想:坪井智也選手が圧巻のパフォーマンスで判定勝利
アマチュアで世界選手権を制した坪井選手が遂にプロに転向!!
緩急自在にあらゆる角度から予測不能なパンチが飛んでくる坪井選手のボクシングは芸術そのもの。
カメラマンの福田直樹氏が「千手観音のよう」と喩えた坪井選手のボクシングをプロのリングで拝める時がやってきます。
対戦相手のブーンルエン・ファヨン選手は17戦14勝(14KO)3敗(3KO)という勝ち負け全てKOの危険な戦績。
WBOアジアパシフィックの2位にも名を連ねる強敵ですが、坪井選手なら問題ないでしょう。
BOXRECで調べてもファヨン選手が戦ってきた対戦相手の質もそこまで高くはない。
アマでは思い切りパンチを打ち抜くスタイルではなかったので判定勝利と予想しますが、プロではどんなスタイルのボクシングを見せてくれるでしょうか。
観戦記:坪井智也圧巻過ぎるTKO勝利
待ちに待った坪井智也選手のデビュー戦。
柔らかなフットワークからジャブを上下に散らすその動き一つで強者であることが一目瞭然。
終始リラックスしておりジャブも上下どちらに飛んでくるのか予測不能。
ジャブを伸ばしながらのダブルパンチのような右ボディを見せたりと上手さは全開。
2Rにファヨン選手がバッティングで集中力を切らすとすかさずボディ攻撃でダウンを先取。
そこからはボディにパンチをまとめながら千手観音のような右フック。
最後はロープに詰めて連打で倒してフィニッシュ。
圧巻でした。
芸術作品でした。
そしてファヨン選手は全然かませ犬ではなく一発もあって怖い選手だった。
それでも圧勝。
100点満点のデビュー戦だったのではないでしょうか。
WBO世界Lフライ級タイトルマッチ 岩田翔吉(帝拳) VS レネ・サンティアゴ(プエルトリコ)
勝敗予想:中盤以降に岩田翔吉の強打が火を吹く
左右共に伸びのあるパンチを持ち踏み込みの鋭いサンティアゴ選手。
岩田選手同様にジョナサン・ゴンザレス選手に敗れた過去がある。
岩田戦では足を使ってポイントアウトしたゴンザレス選手ですが、サンティアゴ戦では結構自分から前に出て打ち合っていた。
一概には言えませんが戦法の違いからサンティアゴ選手は岩田選手ほどの攻撃力ではないのかもしれない。
もしくは足を使われると厄介なので自分から距離を潰していったのかもしれませんが。
サンティアゴ選手はジャブの精度も高く、足を使われると捕らえるのに時間がかかりそう。
ただ好戦的に戦う場面も多く、パンチを振り抜いてくるので岩田選手のカウンターが入るチャンスも多いはず。
ジャブを突き、足を使い、岩田選手が入ってくるところにサンティアゴ選手が合わせるという場面が序盤は続くも、次第に打ち合う場面が増えていく展開になるでしょう。
序盤はポイントでリードされそうだが、中盤以降に岩田選手の強打が火を吹くと予想します。
岩田選手の成長度が試される一戦。
観戦記:サンティアゴが上手かった。。
序盤はサンティアゴ選手の距離に苦労すると予想した試合はスタートから思った以上に岩田選手が距離に入れていると感じた。
しかしそうは言ってもサンティアゴ選手が軽快に動いて遠い間合いからコツコツ当てているのでポイントはサンティアゴが取っている。
中盤に入れば流れが変わると期待した試合はしかし、逆に中盤にサンティアゴのスピードボクシングが冴える。
距離を詰めたい岩田選手にショートの右をヒット。
距離が詰まればクリンチ。
ブレイク後にパパっとパンチをまとめてきたり、ラウンド終盤に手数をまとめてみたりと試合巧者ぶりも発揮。
終盤に岩田選手の右がクリーンヒットする場面もあったが後続打に繋げさせないうまさもあった。
こういう巧みなボクサーを日本人ボクサーが捕まえる試合が見たい!!
岩田翔吉はまだまだこんなものじゃない!!
再起に期待します(涙)。
WBO世界フライ級タイトルマッチ アンソニー・オラスクアガ(米) VS京口紘人(ワタナベ)
勝敗予想:京口選手が自分から仕掛けるかどうか
オラスクアガ選手が優勢と予想されるこの一戦は京口選手の出かた、気持ちに大きく左右される一戦になると予想します。
メキシコでWBA王座の統一戦をやった時のような細かいパンチをまとめていく積極的な攻めを序盤から見せていければ京口選手に流れが行くのではないか。
オラスクアガ選手は攻撃力はあるがやや強振するところもあり、ジーメル・マグラモ戦ではマグラモ選手の接近戦からの細かいボディ攻撃にかなり手を焼いていた。
ポイント的にも中盤まではやや劣勢だったのではないか。
京口選手がマグラモ選手のようにコンパクトなパンチでオラスクアガ選手の台風の目に中に入っていければ京口選手が勝利。
京口選手が韓国でのビンス・パラス戦のような大人なボクシングでアウトボクシングしたらオラスクアガ選手の強打にポイントが流れる。
といった展開になると予想します。
観戦記:オラスクアガ選手の見栄えが結果的に大差に
勝敗のつかないハイレベルな公開スパーリングを見ているような試合だった。
京口選手はこの一戦で大人な技術戦を選択。
単発のクリーンヒットを奪う場面があるが、単発でダメージを与えているようにも見えないのでポイントになっているのかどうか。
オラスクアガ選手は要所要所で派手なパンチを振るうがこれもクリーンヒットとはいえないような。
見方によっては京口選手が若干リードしているようにも見えるし、もしかしたらオラスクアガ選手が殆どポイントを取っているのかもしれない。
韓国でのビンス・パラス戦のようなポイント取れているようだけどモヤモヤも残るそんな展開が最後まで続いた。
結果は1者が1ポイント差。2者が大差でオラスクアガ選手を支持。
モヤモヤがそのままポイントになったような試合でした。
WBC・WBA世界フライ級王座統一戦 寺地拳四朗(BMB) VS ユーリ阿久井政悟(倉敷守安)
勝敗予想:確率的には拳四朗なんだけど、、
確率的には拳四朗選手がハイテンポなボクシングでポイントアウトして中差から大差の判定勝利となる可能性が高いと予想します。
特にスパーリングだと両者の相性的にも拳四朗選手のテンポにユーリ阿久井選手はついていけず後手になりそう。
しかし試合だとどうか??
ユーリ阿久井選手は体が頑丈でパンチも硬い。
この手の選手はヘッドギアなしの8オンスグローブで強さを発揮するタイプ。
拳四朗選手は強打者カルロス・カニサレス戦で打ち合いの中でピンチに陥る場面が何度もありました。
ラスト2Rでアウトボクシングに切り替えたことでかろうじでベルトを守りましたが、ユーリ阿久井選手もカニサレスのように体は頑丈でパンチ力もある。
しかもカニサレスより階級も1つ上。
矢吹選手との初戦やカニサレス戦のような感じで拳四朗選手がユーリ阿久井選手のパンチを被弾してしまう展開も十分あり得る試合。
予想は拳四朗選手の中差から大差の判定勝利ですが、勤続疲労やモチベーションも含めて不安要素もある。
観戦記:予想外の逆転劇!?
拳四朗選手がハイテンポに攻め立てると予想した試合はまさかの足を止めての中間距離での打ち合いに。
この打ち合いを制しているように見えたのはユーリ阿久井選手。
ユーリ阿久井選手のパンチで拳四朗選手の顔が跳ね上がる場面が何度もある一方、ユーリ阿久井選手はビクともしない。
4R終了時点で僕の採点は39対37でユーリ阿久井選手。
後半に入って7〜9R辺りは拳四朗選手が盛り返してややユーリ阿久井選手の手数が減ったが、終盤のラウンドもユーリ阿久井選手がクリーンヒットで僅かにリードしているように見えた。
正直この展開は予想外でした。
そして迎えた最終ラウンド。
拳四朗選手の左フックだったかな?にユーリ阿久井選手の動きが止まり、このワンチャンスに一気にパンチをまとめる拳四朗選手。
ユーリ阿久井選手もパンチを返すが、ガードが下がり防戦一方になったところで中村レフェリーがユーリ阿久井選手を抱え込んでレフェリーストップ。
世界戦とはいえ危険な場面だったのでナイスレフェリングでした。
頭の中に描いていた展開はこの全く逆で、拳四朗選手がポイントでリードする中、終盤にユーリ阿久井選手の強打が爆発してそのワンチャンスをユーリ阿久井選手がものにするかもしれないと、そんな試合をイメージしていました。
が、試合展開も結果もその真逆となりました。
拳四朗選手のハートの強さ、絶対に勝つという執念が勝った試合。
フライ級でもやることのなくなった拳四朗選手はSフライ級への挑戦となるでしょうか!?
U-NEXTでボクシングを存分に楽しもう
地上波でのボクシング中継が無くなって久しいですが、今やU-NEXTはボクシングファンには必須のアイテムとなりました。
昨年から世界戦の中継もU-NEXTで配信されるようになり、第2弾の今回はトリプル世界戦に加えて坪井智也選手のデビュー戦もあるという豪華なラインナップ。
現地観戦は1試合で安くても1万円近い出費なのでこうして実質900円程度の月額でボクシングが存分楽しめるのは有難い限りです。
インフレの影響で自由に使えるお金が減ってきたという切実な事情もある故、U-NEXT様には本当にお世話になります。
ボクシング中継がビジネスになると思ってもらえれば更に配信は豪華になっていくはずです。
加入を迷っている方はU-NEXTに加入してボクシングを盛り上げて行きましょう。
もちろん現地観戦に行く余裕のある方はそちらをご優先ください!!
その方がもっと盛り上がるので。