こんにちはtorajiroです。
このブログでは特に注目している3150FIGHTのVol.3対戦カードが発表されました。
先々をとても良く考えたマッチメイクにボクシング再興の予感を感じるこの興行の魅力をまずはお伝えし、事後に観戦記を追記したいと思います。
3150FIGHTがK-1、RISEのような一つのブランド団体へ
今回の3150FIGHT興行ではこれまでKWORLD3(旧3150ファイトクラブ)の選手中心に構成されていた興行に今まで以上に他ジムの選手が入るようになりました。
これには亀田興毅会長の「ジム主催の興行ではなく、多様なジムの選手にスポットを当てて、自分のジムだけでなく日本のボクシング界全体を再興させる興行にしたい」という思いが強く込められています。
3150ファイトクラブのジム名をKWORLD3に変え、ジムとは棲み分けて3150FIGHTを一つの独立したプロモーション団体とした点に、僕は非常に大きな可能性を感じています。
これまでボクシング界にはプロレスやキックのような団体組織で管理・運営しているプラットフォームが存在しませんでした。
DANGANのような興行を専門とするプラットフォームはあっても、そこで選手のプロモーションやファン向けの情報発信までは出来ておらず、あくまで興行の実施運営に止まるものでした。
3150FIGHTが興行主という立ち位置に留まらず、全選手にスポットライトを当て、ボクシングビジネスのテコ入れをするようになっていけば、キックボクシングの世界のK-1やRISEのようなブランド団体となってボクシング界を再興してくれるのではないかと期待しています。
この思いは以下の記事にもプロレスやキックと比較したボクシングの広報戦略のなさとしてまとめていますので是非ご覧ください。
>>ボクシング・キック・プロレスのHP比較で見える広報戦略の違い
KOを意識したマッチメイクでボクシングファン拡大へ
今回の対戦カードを見た時に目を引いた点の一つとして、各選手のKO率の高さが挙げられます。
海外から呼んでくる世界ランカーの選手達も非常に高いKO率を誇っている選手であり、全試合にKOを期待する興行となっております。
特にこの興行がKOを意識していることを象徴する選手がこの人。
KWORLD3所属のマジスカ小坂選手と対戦する高橋良季選手は4勝3KOと高いKO率を誇っていますが、同時に6敗のうち5敗がKO負けというKO負け率の高さも目を引きます。
「どっちが勝ってもKO決着になるように」その思いが強く込められた非常に良く考えたマッチメイクだと思います。
KOという分かり易い形での試合の決着を増やすことで、新しいボクシングファンを増やしていきたいという思いを強く感じました。
今回の興行もABEMAでの中継となるので、K-1等のキックボクシングファンの若者を3150FIGHTにも引き込みたいという狙いもあるでしょう。
是非ともボクシングも見ていただきたい!!
対戦カード・試合結果
前置きが長くなりましたが発表されている対戦カードの紹介です。後日ここに試合結果を追記していきます。
フェザー級4回戦 高田 祈斉(KWORLD3) →朝倉雅也(陽光アダチ)VS中原 博斗(倉敷守安)
3150FIGHT売り出し中の靴磨きボクサー高田選手の第3戦目。
高田選手については何度か紹介記事を書いていますので、前戦の対戦相手ベジータ石川選手についても含め以下の記事をご覧ください。
>>3150ファイト注目選手 靴磨きボクサーの素性・実力判明
>>3150ファイト注目カード!!ベジータ石川VS靴磨きボクサー
対戦する中原選手はまだ18歳と若いですが、現在は3連敗中。
注目される試合に出場することで再浮上のきっかけを掴んで欲しいです。
高田選手の前戦ではベジータ石川選手がインパクトを残しましたが(入場で)、中原選手もインパクトを残して(試合で)リングを降りて欲しいです。
試合結果
試合は高田選手から急遽3150FIGHTの常連陽光アダチジムの朝倉雅也選手に変更。高田選手怪我か何かでしょうか?
1R目、やはり普段バンタムの朝倉は体格差を感じる。中原選手が遠い距離から打ち下ろす。朝倉選手は中に入りたいが普段戦う階級が違うのでやりづらそう。
2R目、朝倉選手は中に入ろうとして右をもらってしまう。この体格差を崩すのは厳しいな。
3R目、相打ちの中で中原選手の左フックワンツーが顔面を捉える。朝倉選手の顎が跳ね上がりダメージを感じる。
4R目、朝倉選手強引に中に入って攻めていくが、中原選手のフックをもらいペースダウン。朝倉選手はそれでも最後まで諦めずに前に出た。中原選手は2階級下の選手相手に安全運転で自分から見せ場を作れずに終わってしまった。
判定は3対0で中原選手の勝利。
朝倉選手には次のチャンスを作ってあげないとかわいそうですね。
ライト級5回戦 マジスカ小坂(KWORLD3) VS 高橋 良季(オール)
上の項にて高橋選手の勝っても負けてもKO率が高い点を紹介しましたが、この試合はどっちが勝ってもKO決着の注目の試合です。
マジスカ小坂選手は移籍してくる前はフェザー級を主戦場としていた選手で、高橋選手はSライト級で戦っている選手。体格差もありますのでマジスカ選手にとっても鬼門の一戦です。
高橋選手は同門の大沢選手に勝ってバトンを渡したいところでしょうが、KO負け率の高さでチョイスされた面はあると思います。ボクシングの興行では「A選手をランカーに挑戦させてあげるから代わりにB選手を差し出して。」的な交渉は良くあります。差し出された側の選手が勝つケースは稀ですが、高橋選手はなにくそ魂で頑張っていただきたいです。
試合結果
マジスカ選手は抜けたキャラが良いですね。
1R目、長身の高橋選手が力強いパンチを打ち下ろしていく。かなり危ないパンチ。マジスカ選手は左ボディストレートからペースを取っていきたいところ。序盤に高橋選手が強引に攻めた以外は静かな立ち上がり。
2R目、高橋選手は狙いすぎて手数が少ない。マジスカ選手も高橋選手のパワーを警戒して打ちにいけない。高橋選手の左フックがマジスカ選手のテンプルを捉え、ここでパンチをまとめる。
3R目、ここまでは高橋選手のペース。そろそろ変えていきたいマジスカ選手は浅いながら左ストレートをヒット。ここから高橋選手が強引に入り力強い左フックを振る。ラウンド終盤にも高橋選手の力強い左フックがマジスカ選手を捉える。
4R目、マジスカ選手が左ストレートボディを当てる。マジスカ選手は打っては動いて高橋選手の強打を回避。マジスカ選手は左ストレートボディが出て良い攻撃が出来るようになってきた。
5R目、お互い見合う時間が長過ぎる。ポイントで負けているマジスカ選手は出ないといけないが下がってしまう。高橋選手も距離が合わないのか手数が出ないが、ラウンド終盤に左フックを当てる。
6R目、マジスカ選手も意を決して打ち合いに行くと高橋選手は失速。マジスカ選手の左が高橋選手を捉えるが、ここで高橋選手も応戦して激しい打ち合いに。最後は高橋選手のパンチがマジスカ選手を捉えラウンド終盤にダウンを奪う。
判定は3対0で高橋選手の勝利。
マジスカ選手は高橋選手の強打を警戒して手数が少な過ぎた。
65.0Kg契約4回戦 野口 海音(ハラダ) VS キム デフン(韓国)
4回戦では強すぎて対戦相手がいないと紹介された野口選手。アマチュアの戦績は14戦なのですが、YouTubeで昔のアマチュア時代の映像を見つけましたが確かに強い。
長身サウスポーで思い切り良く踏み込んで打ち下ろす左ストレートは驚異。
西の新人王トーナメントにエントリーしたものの対戦相手不在で試合をせずに優勝。
このまま西軍代表決定戦に進むようです。
東の新人王トーナメントは渡嘉敷ジムの秘蔵っ子でRISEの白鳥選手からもスパーリングでダウンを奪った石井竜虎選手や、三谷大和ジムのスコーピオン金太郎選手といった強豪が勝ち上がっていますので、全日本新人王でぶつかることになったら面白い事になりそうです。
今年の全日本新人王は面白い選手が揃っているので決勝は見に行きたいです。
試合結果
1R目、静かな立ち上がりの中、野口選手の入り側にキム選手が右ストレートを当ててダウンを奪う。野口選手は強烈な左ストレートをキム選手に当てて反撃。
2R目、野口選手ダメージは無さそう。左ストレートを狙うがキム選手の頭が低く空を切るも、腰を落としての左フックでクリーンヒットを奪う。中盤から野口選手のジャブが出るようになり、キム選手が入って来たところに左ストレートを当てる。
3R目、キム選手は野口選手のジャブをかいくぐって中に入って連打を打つ。野口選手は入ってくるところに左ストレート、左アッパーを狙う。距離が開いたところからのキム選手の飛び込む左フックが野口選手を捉える。微妙なラウンドだったが終了間際に野口選手の左ストレートがクリーンヒット。
4R目、キム選手が積極的に前に出る。クリンチからの離れぎわにキム選手のパンチをもらう。野口選手は手数が出ない。野口選手はダメージを感じる。キム選手のフック系のパンチが有効打で上回る。
判定は3対0でキム選手の勝利。妥当な判定。野口選手はまさかの敗北。
野口選手はキム選手のフック系のパンチに対応出来ていなかった。新人王トーナメントへの大きな課題を残しました。
56.5㎏契約8回戦 福永 宇宙(黒潮) VS 山下 賢哉(JBS)
当初は前回の3150FIGHTサバイバルで対戦予定だった両者。
試合2週間前に福永選手がコロナに感染したことで延期に。
山下選手側は試合時点では治っているんだから試合出来るだろうと訴えていた因縁?の一戦。
仕掛けてますね。次戦に向けた心理戦でもありますね。
JBスポーツジムは最近対戦相手の棄権が続いて試合が流れまくり、先日のDANGAN251では出場予定だった花森選手が濃厚接触で試合に出られず、澤田選手も日本バンタム級のタイトルを失い、悪い流れが続いています。
山田武士トレーナーもコロナ陽性か濃厚接触か、先日のタイトルマッチにも姿がありませんでした。体調は大丈夫だったのかな?
この悪い流れをあのカシメロ選手とも対戦経験のある山下選手が断ち切れるかどうか。
それ以前に福永選手は過去に2度、山下選手は1度試合を棄権した経験があるので、無事に試合が実施される事を願います。
試合結果
1R目、お互いスピーディーなジャブの差し合いからスタート。山下選手の足を使った飛び込むジャブが良い。中盤に山下選手が連打で福永選手を下がらせる。5分の展開だが前に出た山下選手の見栄えが良かったか。
2R目、福永選手が山下選手のジャブに右を合わせる。山下選手の攻撃が派手だが福永選手も打ち終わりに細かいパンチを合わせている。派手さでは山下選手だが、福永選手もコンパクトなパンチを当てていた。
3R目、福永選手のジャブが良い。山下選手左ボディからの右で福永選手のバランスを崩す。そこから山下選手細かい連打からの中の右でダウンを先制。一気にまとめるが福永選手は何とか耐える。
4R目、ダメージのある福永選手を山下選手がロープに追い詰めて攻める。ここを耐えた福永選手は反撃。打ち疲れた山下選手の顎を跳ね上げる。福永選手の右のダブルで山下選手大きくバランスを崩す。山下選手は大きく失速。
5R目、消耗戦の中だが福永選手が有効打で上回り右をヒットさせる。左ボディも効果的。山下選手はラスト1分から接近戦で力強いパンチを打ち込む。
6R目、ジャブの差し合いは山下選手が優勢。福永選手は目が腫れてパンチが見えなくなってきたか。福永選手の右が当たる場面が多かった。
7R目、激しい接近戦の中で福永選手が山下選手のガードの間を抜く左アッパーで山下選手を後退させワンツーをヒット。劣勢に立った山下選手はここを耐えて逆に福永選手を下がらせ盛り返すも、福永選手も打ち返し山下選手を下がらせる。
8R目、福永選手がコンビネーションで先制。山下選手を後退させる。福永選手の左アッパーが効果的。このラウンドは終始福永選手が打ち勝つが山下選手も諦めずに打ち返す。
ポイントはやや福永選手が上回ったか。
判定は3対0で福永選手が勝利。めちゃくちゃ良い試合だった。
山下選手が最高のパフォーマンスを見せて来れました。JBスポーツで死ぬ程練習して来たんでしょう。
58.0㎏契約8回戦 大沢 宏晋(オール) VS ジョー サンティシマ(比)
大沢選手はラスベガスでの世界挑戦に失敗し、4年前に久保隼選手とのサバイバルマッチに敗れ、コロナ禍もあって再浮上の機会を失い今日に至ります。
ラストチャンスに賭けているでしょうが、対戦相手のジョーサンティシマ選手は強いです。
WBOフェザー級15位、OPBFフェザー級7位ですが、21勝中18KOのハードパンチャーで世界戦の経験もあります。
ここは大沢選手に是非とも勝っていただきたいですが、仮にジョーサンティシマ選手がド派手にKO勝利した場合は、K-1でゲーオ選手やゴンナパー選手といった外国人選手が活躍しているみたいに外国人枠として3150FIGHTに出場するようになることもあるかもしれませんね。
試合結果
1R目、サンティシマ選手は手足が長くてパンチがありそう。左の差し合いでは大沢選手がやや上回っている。大沢選手は無駄な動きがなく左がとても良い。左から浅いながら右もヒット。サンティシマ選手は接近してのボディが力強い。
2R目、サンティシマ選手が力強い左右ボディに左右フックを振り抜いてくる。凄いパワー。大沢選手は冷静にジャブを突くがサンティシマに力強い右を被される。
3R目、接近戦でボディを打ち合う中で左フックをもらい大沢選手ダウン。ここは立ち上がった大沢選手。ジャブを突きながら前に出てこのラウンドを乗り切る。
4R目、大沢選手がジャブで前に出てサンティシマ選手を下がらせる。サンティシマ選手の右で大沢選手の動きが止まる場面もあり、このラウンドも大沢選手は有効打を当てるまでには至らず。
5R目、サンティシマ選手の強烈な左フックが大沢選手の顎を捉え、大沢選手はストンと崩れ落ち、レフェリーは即座に試合を止めた。
サンティシマ選手のパンチ力は半端なかった。
あのパンチ力は魅力的。今後3150FIGHTで外国人ボクサー枠でプロデュースしていくかもしれませんね。
フライ級8回戦 宮崎 亮 (KWORLD3) VS アサエル ビリャル(パナマ)
対戦カード発表会見で亀田大毅副会長に不真面目なところがあると言われた宮崎選手。
前戦も体重調整に失敗して精細を欠いていました。
対戦相手のアサエル ビリャル選手はWBCライトフライ級8位、IBFライトフライ級14位。
18勝のうち14KOとこの階級では破格のKO率を誇ります。
前回と同じ出来では確実に勝てないサバイバルマッチ。進退を賭けた一戦で宮崎選手がどんなパフォーマンスを見せるかに注目です。
試合結果
1R目、宮崎選手は上体を動かしながらビリャル選手の動きを見る。ビリャル選手はリーチが長く左右フックが強い。様子見に費やすはずだった宮崎選手だが、ビリャル選手に打たせ過ぎてしまい左フックで大きくバランスを崩す。宮崎選手は何とかクリンチで凌ごうとするが振りほどかれてまとめられ、最後はレフェリーが試合をストップ。
ほぼパンチを出すことなく終わってしまった宮崎選手。これで引退は流石に悔いが残るでしょうが、世界になるとここまでパワーの差があるという事も痛感。
ヘビー級4回戦 高山 秀峰(S根本)VS未定→石井 慧(クロアチア)
和製マイクタイソン高山秀峰選手の2戦目の相手は未定状態が続いていましたが、北京五輪柔道100キロ超級金メダリストの石井選手と発表されました!!
かなりの有名人と言われており、石井選手がスパーをする動画も3150チャンネルで紹介されていたのでもしやとは思いましたが、亀田会長仕掛けてきますね。
高山選手もヘビー級とは思えないスピードを誇る選手ですので面白い一戦になると思います。
パワーと経験で石井選手、若さとスピードで高山選手といったところでしょうか。
試合結果
石井選手すごい体だ。簡単には倒れないだろうな。
1R目、高山選手はスピーディーな連打で仕掛ける。石井選手はゆっくりと左ストレートボディから仕掛ける。高山選手が細かいパンチをまとめる、石井選手は打ち終わりに左右フックを返す。手数の差で高山選手か。
2R目、高山選手は右フックで先制。石井選手もフックを返すが手数が少ない。石井選手は終盤高山選手をロープに詰めるが、全体的なヒット数で見ると高山選手が上回っているか。
3R目、石井選手がロープに詰めて細かいパンチを当てていく。高山選手は圧力に押されて疲れてきたか。高山選手はコツコツ右アッパーを当てるが、石井選手が強烈なフックを当てる。このラウンドは高山選手も手数が減り、石井選手の強い一発が上回った。
4R目、石井選手が前に出てコンパクトな左を当て、右フック。高山選手も細かいパンチを返すが石井選手がロープに詰めてパンチをまとめる。コーナーに詰めて打ち込んだ石井選手の左で高山選手は腰を落とす。
判定はドローかな。
判定は2対0でジャッジは石井選手の有効打を支持。
OPBF東洋太平洋Sフェザー級タイトルマッチ 力石 政法 (緑) VS トムジュン マングバット(比)
マングバット選手も15勝のうち12KOとまたまたこの選手もハードパンチャー。
防衛戦なんだからもう少し簡単な相手と、、なんてちょっと思ってしまいましたが力石選手でしたら心配はないでしょう。ちょっと前まではやや弱気なイメージがありましたが、3150FIGHTにプロモートしてもらえるようになってからの力石選手は強いです。
試合結果
1R目、サウスポーとオーソドックスのジャブでの外の取り合い。力石選手はジャブで若干勝りガードの上ながら左を打つ。
2R目、マングバット選手が前に出始める。力石選手はバックステップから左を打つ。マングバット選手が前に出て積極的に手を出すが、力石選手も被弾は回避し終盤にワンツーをヒット。
3R目、力石選手がジャブからの左アッパーをヒット。その後に左をクリーンヒットさせてパンチをまとめるが、マングバット選手も打ち返す。力石選手はノーモーションの左に左アッパーとクリーンヒットを奪うがマングバット選手は元気に前に出る。
4R目、力石選手はジャブで距離を取り相手が入って来たところに左ボディフックから右で回す。ラウンド終盤に力石選手は相手が入ってくるところに左アッパーを合わせ倒す。ダメージが深くレフェリーは試合をストップ。
マングバット選手はディフェンスも良く頑丈だったので判定まで行くと思いました。
力石選手終始自分の距離で戦っていて素晴らしいボクシングでした。
日本ヘビー級王座決定戦 但馬ブランドン ミツロ(KWORLD3) VS イ ソンミン (韓国)
デビュー2戦目が韓国人選手相手の日本ヘビー級王座決定戦となった但馬ミツロ選手。
何の問題もなく早いラウンドでKOするでしょうね。
コロナ禍が収束に向かいようやく但馬選手が活躍出来る環境が整ってきました。
この調子でガンガン試合して3150FIGHTの発展とセットで躍進してもらいたいです。
試合結果
1R目、ガードを固めてイ選手のパンチを受ける但馬選手。但馬選手はジャブを返すと一発の威力の違いを感じる。イ選手もパワーある左フックを打ち返し、倒すのには時間がかかりそうだと思った矢先、右アッパーで動きを止めて連打をまとめたところでレフェリーが試合をストップ。
ストップが早いと思いましたが、映像で見たら右アッパーで完全に意識が飛んでいました。
エンタメファイト
人事部長。長石 VS クレイ勇輝(元キマグレン)
サラリーマンファイトクラブという企画で38歳ずぶの素人、株式会社シティコミュニケーションズ人事部長の長石さんが亀田大毅氏のもとでボクシングを教わり、エンタメファイト枠でリングに上がります。
対戦相手は元キマグレン、元プロボクサーのクレイ勇輝氏。
長石さんはこの企画でボクシングを始めたばかり、対するクレイさんは今も親父ファイトのリングに上がっている元プロボクサー。
実力差はあるかもしれませんがどんなファイトを見せてくれるか楽しみです。
長石さんは右ガードをしっかり頬に付けた状態からのノーモーションの右ストレートが武器。
元プロボクサーであってもあの右ストレートは軌道が見えなくてしっかり当たると思います。
エキシビジョン内容
1R目、長石さんは腰を低く落としてガンガン前に出て手数を出すが、クレイさんがワンツーを打つと下を向いてしまい、アッパーをもらう。ちょっと危ない。クレイさんちょっと手加減しないと。
2R目、クレイさんガードを固めて長石さんに打たせる。後半はクレイさんが出てワンツーにボディにアッパーにパンチをまとめるが止めは刺さず。
長石さん良く頑張りました。YouTube動画のラストが全然前に出られなくてあまり出来が良くなかったので今日は良く頑張ったと思います。
ABEMAスペシャルマッチ
皇治 VS ヒロキング
亀田興毅会長からのラブコールが届き、RIZINファイターの皇治選手がエキシビジョンマッチでヒロキングと対戦します。
この企画に対しては発表後に日本プロボクシング協会から物言いがつき、JBCが改善要求を出すという事態に一時なりましたが、前例とルールに倣うと開催出来ない事がおかしい企画です。
▶︎皇治のボクシング参戦は何故NG?共同宣言,JBCルール,過去の前例から見た原因は?
後日改めて開催する旨が発表されたこの一戦。皇治選手がボクシングでどこまで出来るのか注目です!!
エキシビジョン内容
ヒロキング本名ではなくヒロキングで入場。
皇治選手入場までが長い。流石人気者?待ってる側は疲れますね。
1R目、パワーはヒロキング。皇治選手はジャブ打つ時の右ガードがやや雑。ヒロキングは見過ぎて皇治選手がコツコツパンチを当てる。ヒロキングは倒しにいく気を感じない。ポイントをつけるなら皇治選手。
2R目、ヒロキングジャブから出てくるが皇治選手が冷静に捌く。ヒロキングが強烈なボディを打ち、皇治選手もボディを返す。皇治選手はリラックスして良い左ボディを当てる。ヒロキングは力んで振り回している。皇治選手はワンツーをクリーンヒット。ヒロキングは故意のバッティング。このラウンドも皇治選手がポイントアウト。
3R目、スタートダッシュでヒロキングが左右フックを強振するがその後は互角の展開。ヒロキングもパワフルなパンチを振り回すがクリーンヒットは奪えず。ポイントをつけるならヒロキング。
エキシビジョンなので判定はないけれど、どっちがボクサーか分からない内容ではありました。倒さないとという思いがあった分仕方ない面は勿論ありますが。
皇治選手このリングに上がってくれてありがとうございました。
キックの選手もボクシング上手いですね。
まとめ
8月14日の3150FIGHTは下手したらプロモートする選手達がバッタバッタと倒されるかもしれない勝負を賭けたマッチメイクとなり、結果的に野口選手(ダウンのみ)、大沢選手、宮崎選手が外国人選手に倒され敗れてしまいました。
ただ、1試合目、2試合目と微妙な試合になってしまっていたところがあれで盛り上がった面もありました。
そして福永選手と山下選手はこの興行を最高に盛り上げてくれました。
山下選手は前半めちゃくちゃ強くて弱い選手でしたけど、今回は後半も大きくは失速せず素晴らしいボクシングをして盛り上げてくれました。
福永選手はまだ試されていない選手でしたが、こんなに強いとは思いませんでした。
そして試合の最後は力石選手と但馬ミツロ選手がしっかり締めてくれました。
どっちが勝つか分からないハラハラしたマッチメイクでとても盛り上がる興行でした。
皇治選手もエキシビジョンで盛り上げてくれてありがとうございました。
ボクシングサイドとしてはヒロキングが振り回して劣勢な姿を見てしまいちょっと悔しい気持ちもありましたが。
3150FIGHTの試合はABEMAで配信されております。
月960円でABEMAプレミアムに入れば過去の放送も視聴可能です。最近はPPVも増えたのでABEMAプレミアムが欠かせない存在となりました。