2024年5月4日(土)に井上尚弥選手とも対戦したあのエマニュエル・ロドリゲス選手が日本のリングにやってきます。
メインの登場は17:30ごろとのこと!!
配信はABEMAです。
日本のファンにもお馴染みでファンも多いエマニュエル・ロドリゲス選手に挑むのはIBF1位、六島ジムの西田凌佑選手。
さぞかし豪華な興行になるのかと思いきや、
- アンダーカードはセミを除いて全て4回戦。
- 主催はLUSH BOMUという日本のボクシングファンもまだ聞き慣れない新しい興行。
- 試合のポスターもつぎはぎ感あって何とも不思議。
試合は楽しみなんだけど何かもやっとする。
そんな気持ちを抱いているボクシングファンも一定数いるのではないでしょうか。
試合はABEMAで配信されますが、おそらく演出も含め視聴者は軽く困惑する興行になるでしょう。
本記事では以下の内容をお届けします。
- LUSH BOMUの何が不思議?
- LUSH BOMUの楽しみポイント
- エマロドVS西田の見どころ
出演アーティストってどゆこと??LUSH BOMUの独自性
新たな形のボクシング興行LUSH BOMUの一番の特徴といえばこれ↓
アーティストのLIVEとボクシングの融合
何じゃそりゃ??
という感じかもしれませんが、
アーティストによるオープニングLIVEがあり、
選手入場時には”応援ラップ”で選手を紹介、
その中で選手が入場して試合開始。
ライブハウス的なノリの中で試合が行われるのがLUSH BOMU最大の特徴です。
音楽で会場のノリが上がれば試合は白熱する!!
一方で音楽によって間延び感が出てしまうと逆に観戦疲れで試合が白けてしまうリスクも。
LUSH BOMUのこの取り組みは吉と出るか凶と出るか??
そしてLUSH BOMUはTravel TVという2023年10月に始まったばかりの動画配信サイトで試合を流しています。
独自の配信サイトを持っているというのもまた大きな特徴の一つ。
アーティストのライブにしても動画配信サイトにしても、
稼げるコンテンツになりにくいボクシングにこんなに投資して大丈夫なのか??
という懸念を個人的には抱いていますが、収益化してこの興行を継続化していけたらボクシング界に新たな可能性をもたらすことになるでしょう。
エマロドVS西田 LUSH BOMUアンダーカードの楽しみポイント
LUSH BOMU3はエマロドVS西田というビッグなカードがメインにも関わらず、アンダーカードはセミを除いて全てが4回戦。
客観的に見ればかなり寂しいアンダーカードです。
このアンダーカードをいかに楽しむか、楽しめるポイントを紹介します。
セミはトヨタ勤務のリーマンボクサーのび太さん
エマロドVS西田のセミファイナルにはトヨタ勤務のリーマンボクサーテルのび太選手が登場します。
矢吹、力石兄弟が所属するLUSH緑ジムに所属するのび太選手は一生懸命で気持ちが強く爽やかで、ファンからも選手からも愛されるキャラクターです。
ファイトスタイルはジャイアンに立ち向かうのび太バリのファイターです。
上述のTraver TVにも紹介動画がアップされていますのでご覧になってみてください。
ついでに僕のブログでもサラリーマンボクサーを紹介する記事を書いていますのでそちらも読んでいただけると嬉しいです。
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地方ジムの選手が多数登場
今回のLUSH BOMUは亀田興毅ファウンダー率いる3150FIGHTとのコラボ開催。
3150FIGHTといえば立ち上げ当初の理念に「地方のジムにもチャンスを与え、地方ジムからでも活躍できる環境を作りたい」というものがありました。
最近はデカい興行が続いてそういう機会が減っていますが、LUSH BOMU3には地方ジムの選手が多数参戦します。
地方ジムから参戦の選手たち
- 増本 雄大 ミサイル工藤スポーツボクシングジム(大分市)
- 小谷 瑠音 黒潮ボクシングジム(高知市)
- 外村 悠翔 本田フィットネスボクシングジム(熊本市)
- 工藤 晃大 ダッシュ東保ボクシングジム(大分県別府市)
- 鈴木 雄風大 YANAGIHARAボクシング&フィットネスジム(北九州市小倉)
- 横山 大介 ウェスタン延岡ボクシングジム(宮崎県延岡市)
- 金城 隆太 沖縄ワールドリングボクシングジム(沖縄県)
- 田所 宣武 長崎ハヤシダボクシングジム(長崎市)
等々
LUSH BOMUの対戦カードを見れば地方色の強さが良くお分かりいただけるかと思います。
今後もうまい形で3150FIGHTとコラボしていき、LUSH BOMUの中で地方ジムの選手の活躍の場が増えていけば良いですね。
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大阪なのに西部日本新人王予選が組み込まれる
大阪のエディオンアリーナ大阪第1競技場で開催されるLUSH BOMU。
LUSH BOMU自体は元々中日本を拠点としていますが、今回は西田選手の拠点である大阪がメイン会場に選ばれました。
ここまでは分かるのですが、何故かアンダーカードには西部日本の新人王トーナメントが組み込まれています。
その結果として上述のとおり地方ジム色満載な興行になっております。
今年の西部日本新人王は出る選手も少なく、見どころがやや少ないのが寂しいところです。
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試合のチャンスも少なく、目に触れることも少ない西部日本のボクサー達(ベジータ石川除く)にこうしてスポットが当たるのは嬉しいことです。
出来れば僕のイチオシボクサー全日本新人王の坂田一颯選手にも戦いの場を与えていただけないだろうか!?
LUSH BOMU様、3150FIGHT様、坂田一颯は良い選手です。是非お願いします。
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LUSH BOMUのアーティストライブはボクシングファンに受け入れられるか!?
LUSH BOMUの試合開始は13:30。
- 4回戦6試合に8回戦が1試合。
- 全て判定でも32R。
- 全て判定でもかかる時間は2時間ちょい(普通の興行であれば)。
ただ、今回はLUSH BOMUなのでアーティストによるライブが合間に挟まれ、メインの前にも大きなパフォーマンスがあるでしょう。
メインは早くても17:00頃になると予想しますが、
- ボクシング興行におけるアーティストのライブがボクシングファンに受け入れられるかどうか!?
- 新規ファンの開拓になるかどうか!?
- このビジネスモデルに可能性があるのかどうか!?
そうしたLUSH BOMUの将来性を見定める上でもこの興行は要チェックです。
エマニュエル・ロドリゲスVS西田凌佑の展望
当然ながら1番の目玉であるエマニュエル・ロドリゲス選手VS西田凌佑選手の試合の展望です。
この試合は判定決着必至!!12Rの技術戦を存分に鑑賞しましょう。
世界レベルの技巧VS技巧の対決を目に焼き付けることがこの試合に対して多くのファンが求めていることではないでしょうか。
僕は芸術鑑賞会のような気持ちでこの試合を楽しみにしています。
派手なKOは期待しません!!
長いラウンドの中での技巧と駆け引きが楽しみです。
実績、技術、パワー等、総合力はエマロド選手が優位でしょう。
しかし西田選手には対戦相手の持ち味を殺して自分のペースに持っていく距離感、駆け引きの上手さがあります。
勝敗予想的にはエマロド選手の中差の判定勝ちとしますが、西田選手がペースを持っていく可能性は十分あると思っています。
まとめ:興行終了後にボクシングファンは何を思うのか??
エマロドVS西田凌佑という屈指の好カードをメインに添えてABEMAで配信されるLUSH BOMU。
これまでのところLUSH BOMUの新たな取り組みに対しては「頑張れ〜!!」という好意的な声の方が大きいと感じています。
しかしこれが世界戦という大きな注目を集める場になるとどうなのか!?
「成功して欲しいけど受け入れられるのかどうか!?」と内心結構ハラハラドキドキしています。
もしかしたら「なんぢゃこりゃ!!エマロド様が日本に来たというのになんだこの演出は!!」といった声も上がるのではないかと危惧しております。
(ま、その場合も批判されるのは何故か亀田興毅氏だったりするのかな、、)
凄く思い切った挑戦で、もしかしたら大失敗してビジネスモデルから軌道修正を迫られることになるかもしれません。
試合に限らず、演出や視聴者の反応、会場のノリ、試合後の反響も含めてハラハラドキドキです。
全体の興行としての構成を見届けるためにも僕は最初から最後までABEMAで視聴するつもりでおります。