2022 新人王

2022新人王Lフライ優勝候補の服部凌河に挑むのは誰だ!?

torajiro

ボクシングファン歴25年。プロボクサー歴3年。ボクシングブロガー歴2年。一人でも多くのプロボクサーの戦った証をネット上の記事として残していきたいと思いブログを開設。

こんにちはtorajiroです。

2022年新人王Lフライ級の注目選手を紹介します。

Lフライ級は元野球エリート横浜光ジムの服部凌河選手が大本命ですが、若くて将来が楽しみな選手が多く、新人王トーナメントらしい若さ溢れる階級となっております。

赤穂亮一押しの服部凌河選手の高い運動能力

赤穂亮選手のYouTubeチャンネルで将来のチャンピオン候補として紹介された元中学野球日本代表の服部凌河選手。

出典:ボクシングモバイルより

服部選手はここまで2戦2勝2KOのパーフェクトレコード。

僕も試合会場で服部選手の試合を観戦した事がありますが、体の厚みがあって何かのスポーツをバリバリやっていた選手だなと見てすぐに分かる選手です。

パンチへの反応も良く、将来性は抜群です。

プロ叩き上げでアマチュアエリートの選手と違って技術的に出来上がっていないところがまた魅力です。

服部選手のような幼少期からボクシングをかじっていた訳ではない選手が世界を目指せるような選手になれば、自分もプロボクサーを目指そうという選手も増えると期待しています。

A-SIGNのボクサー育成企画では吉成名高選手とのスパーリングの様子も流れており、横浜光ジムとしても服部選手には期待しているでしょう。

服部選手に関して懸念される点は試合間隔が開いてしまう点でした。

6月に試合して以降、度重なる対戦相手の棄権で試合がないまま11月の東日本新人王決勝へ進む事に。

心配していた試合間隔ですが、横浜光ジムはこの間にタイ遠征を決行。

スピードがあってパンチもかなりありそうなタイの選手相手に敵地で2RTKO勝利を飾った服部選手に死角はなさそうです。

▶︎A-SIGNボクサー育成企画に注目!登場する横浜光ジム選手情報まとめ

内村亮斗の固いガードとハードパンチに注目(次戦は棄権)

服部凌河選手の次戦は対戦相手はワタナベジムの内村亮斗選手でしたが内村選手が棄権。

出典:ボクシングモバイルより

内村の戦績は1勝1敗ですが、まだ今年で20歳と若く急速に強くなっている選手です。

前戦でも序盤やや劣勢ながら両ガードをしっかり上げたところからパワーのあるワンツーをしっかり打ち込んでKO勝利を収めました。

服部選手は好戦的なスタイルなので内村選手の強打を被弾する場面も考えられましたが、内村選手の棄権によりこの試合は流れました。

長身の島田拓実とこれがデビューの池田穂高の一戦は?

服部選手の逆サイドブロックで勝ち上がっているのが大橋ジムの長身ボクサー島田拓実選手。

前戦は引き分け勝者扱いでの準決勝進出でした。

Lフライで173cmという長身は魅力的ですが、体が細くややバタつく感じにも見えます。

対するはアマチュアキャリアがある事でのシードに加え、対戦相手の棄権によって未だプロで試合をしていないRK蒲田ジム所属の池田穂高選手。

デビュー戦がいきなり新人王準決勝は見方によってラッキーでもあり、気の毒でもあります。

プロのリングと言うか、8オンスの小さなグローブはやはり練習ともアマチュアのリングとも違いますからね。1戦は経験しておきたかったという気持ちはあると思います。

池田選手のアマチュアでの戦績は5勝(3KO)4敗。戦績からしてアマチュアキャリアは大学からでしょう。

出身大学はプロボクサーでは珍しい慶應義塾大学。

出典:ボクシングジム【RK蒲田ボクシングファミリー】のブログより

麻生から慶應という超エリートのおそらくサラリーマンボクサー。

他のボクサーからしたら絶対負けたくない相手でしょう。

池田選手と戦う対戦相手や応援団は「こんなエリートに負けてたまるか」と思うでしょうし、池田選手からしたらそうした視線が逆に力になるでしょう。

早稲田大学出身のリクルートマンボクサー藤田炎村選手のようにプロでブレイクするかどうか、デビュー前から期待値の高い選手です。

西日本は3150FIGHTでデビューした宮地龍喜が優勝候補

Lフライ級の西日本は大きく注目されている選手はいませんが、3150FIGHTの興行でデビューし、KWORLD3ジムの双子プロボクサーで大工の田尻浩司選手にKO勝利したミツキジムの宮地龍喜選手が西軍の中では優勝候補筆頭でしょう。

出典:ボクシングモバイルより

宮地選手はアマチュアでの経験もあり基本に忠実なスタイルですが、やや耐久力に課題があるか

田尻選手とのデビュー戦でも序盤にいきなりダウンを喫する場面があり、前戦でもグラつかされる場面がありました。

▶︎3150ファイトサバイバル.vol0の見どころ・試合結果〜サモア、トカゲに注目

北九州の楢崎鎌は若くて気持ちの強いイケメン

西部地区から1人注目している選手を紹介します。

北九州のYANAGIHARAジムに所属する楢崎鎌選手。

出典:ボクシングモバイルより

戦績はまだ1戦1勝ですが、まだ若干18歳で上の写真の通りかなりのイケメン。

試合も好戦的で人気の出るボクサーになりそう。

以前イケメンボクサーを10人選んだ際には楢崎選手もチョイスさせていただきました。

▶︎現役イケメンボクサー10選!!女性ウケ、モテそうな選手は誰だ!?

楢崎選手と服部選手は一度対戦の予定がありましたが、その時は楢崎選手が棄権。

それぞれが東西で勝ち上がって全日本の決勝で対戦することになったら面白い。

まだキャリアは1戦のみで、西軍代表で勝ち上がるのは正直厳しいところですが頑張りに期待。

まとめ

2022年新人王Lフライ級再注目の選手は服部凌河選手ではありますが、アマチュア経験がある訳ではなく、実力的に大きく抜け出している存在とも言えません。

西日本の宮地龍喜選手が優勝する可能性も十分にありますし、そもそも東で逆サイドから上がってきた選手に負ける可能性もあります。

リーチの差を武器にして島田選手が勝ち上がる可能性もありますし、デビュー前の実力未知数な池田穂高選手が東を制覇する可能性もあり得るでしょう。

飛び抜けた実績を持った選手のいないLフライ級で果たして誰が優勝するか注目です。

追記:西日本新人王決勝観戦記

西日本の決勝は優勝候補の1人と見ていた宮地選手がまさかの敗北。

1R目は素早い出入りで宮地選手がJM加古川ジムの松江琉翔選手を翻弄。

ストレートで松江選手の腰を落とす完璧な立ち上がり。

松江選手の攻撃を完全に見切り、打ってきたところをバックステップで外し、素早い踏み込みで有効打を当て、このまま完封するかと思いました。

ところが2R目、松江選手は相打ちに活路を見出し、宮地選手が打ってきた時を狙って一緒に打ち、左フックで宮地選手の腰を大きく落とします。この後も打ち合いの中で松江選手が有効打を重ねポイントをリード。

宮地選手はダメージと疲れで出入りのスピードも落ち、1R目のような躍動感のある動きが出来ずに試合終了。

耐久力に難ありと見ていましたが、その弱点が3戦目で露呈してしまいました。

今後も宮地選手と対戦する選手は距離を詰めながら宮地選手が打ってきた時に同時に打つ戦法で攻めてくるでしょう。

と言ってもあれだけの前後のスピードがあれば簡単には崩せないでしょうが。

松江選手はずば抜けたものはありませんが、耐久力があって打たれてもすぐ打ち返せるバランスの良さがありました。

追記:東日本新人王準決勝観戦記(9/26,9/27)

9月26日(月)は服部凌河選手の不戦勝で試合なし。

9月27日(火)は麻生から慶應の超エリート池田穂高選手が衝撃のデビュー。

デビュー戦でいきなり長身の島田選手はちと酷だなと思っていましたが、島田選手のリーチをものともせず距離を縮めて強烈な左右を打ち込んで先制。

3R目こそ島田選手のバックステップで空振りの多い展開となりましたが、4R目に右ストレートを打ち抜いてKO勝利。

池田選手は慶應ボクシング部出身で9戦5勝4敗という戦績。そこまでのアマチュアキャリアではないと見ていましたが、よく考えればちょうどコロナ禍で試合が出来ない時期と被っていたから戦績は少ないだけで、練習はしっかりやって実力は蓄えていたのでしょう。

しかも慶應はここ最近アマチュア2部の上位で実はボクシング結構強い。

服部凌河選手の優勝を推していましたが、この池田選手は侮れないです。

両者距離は噛み合うので決勝は序盤から激しい打ち合いになるでしょう。

服部選手は被弾も結構多いので、どちらに転ぶのか分からなくなって来ました。

追記:西部・中日本新人王対抗戦観戦記

イケメンボクサーで以前から推しているのは楢崎選手ですが、実はこの試合は中日本の赤塚翔選手が接近戦のマイワールドに持ち込んでポイントアウト、もしくは引き分け優勢で勝利と予想していました。

しかし試合が始まってみると楢崎選手がジャブから上下に打ち分けて攻勢。

接近しても左右のボディが良く、右を叩き込んで赤塚選手からダウンを奪いました。

2R目も楢崎選手は上下にパンチを打ち分けながら想像以上のパフォーマンスを披露。

3R目以降は疲れが見え、赤塚選手の真骨頂である接近戦に付き合う形となり、特に打ち終わりにコツコツパンチをもらう展開になりましたが序盤のリードを守り判定勝利。

楢崎選手は思った以上に良い選手でした。

そして赤塚選手のボクシングは観戦した観客も対戦相手もみんなが赤塚選手のことが好きになるような熱いファイト。

スタイル的に連勝街道をひた走るボクサーではないでしょうが、キャリアを積んでこの熱いファイトスタイルを全国区にして欲しいなと思いました。

追記:東日本新人王決勝観戦記

服部凌河選手池田穂高選手による決勝。

服部選手が前に出て接近戦を仕掛け、池田選手も負けずに打ち返す。五分五分の展開ながら一つ多く当てるのは服部選手。池田選手はコーナーに詰められる場面が多くなる。

2R目は池田選手がジャブをついて自分の距離で戦う場面もあり、服部選手が入ってくるところへの右アッパーも効果的でした。が、服部選手もジャブに右を被せペースは譲らず。

3,4Rは池田選手の手数が徐々に減っていき、服部選手の攻勢が目立つようになりました。

ただ池田選手も最後まで打ち返し、右ストレートやアッパーが服部選手の顔をとらえる場面もありました。

判定は2者がフルマークで服部選手を支持しましたが、ポイント程の差は感じませんでした。

僕の採点も2R以外は服部選手でしたが、池田選手は良く頑張りました。

服部選手はこのまま全日本を取りそうですね。

追記:西軍代表決定戦結果

西軍代表決定戦は西日本新人王のJM加古川ジム松江琉翔選手が西部日本新人王の楢崎鎌選手に2RTKO勝利。

西日本の優勝候補と見ていた宮地龍喜選手に勝利した実力は本物でした。

松江選手はガードが良くて打たれ強く回転力があります。

全日本決定戦は服部選手が前に出て超接近戦に持ち込むでしょうが、松江選手も回転力を活かした連打で打ち合い上等の盛り上がる試合になりそうです。

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