こんにちはボクシングブロガーのtorajiroです。
2023年に俳優の横浜流星さんがボクシングのプロテストに合格したことが話題になりました。
元々少年時代に空手の世界大会で優勝している方なのでそこまでの驚きもありませんが、こうしてボクシングが我々ボクオタの枠を飛び越えて注目される機会は中々ありません。
ボクシングに広く関心が集まるのは本当に喜ばしいこと!!
ボクシング好きのタレントさんの名前も結構聞きます。
そこで今回は「横浜流星選手だけじゃない!」他にもまだまだいるボクサー俳優を5名紹介させていただきます。
ついでにドラマ・映画・ネット上で確認できた映像から”どんなボクシングスタイルか”も紹介。
ボクシングファンになった入り口がボクシング映画という方も世の中には結構います。
是非今回紹介した方々の作品をご覧になったついでにボクシングも観戦してみていただけると幸いです。
青少年空手優勝EBISU k's BOX所属の横浜流星選手
まず初めに紹介するのは横浜流星さん。
2023年8月25日公開の映画『春に散る』でボクサーを演じた事がきっかけでボクシングに励み、なんと2023年6月12日にプロテスト合格。
過去にもライセンスのみ取得したタレントは複数名いますが、空手の実績もある横浜流星さんはボクシングの実力的にも良い線行くのではないでしょうか。
ロバートの山本さんや元キマグレンのクレイ勇輝さんのように実際にプロデビューしても通用するレベルになると思います。
『春に散る』で横浜流星さんは敗北で心が折れたボクサー黒木翔吾を演じます。
横浜流星さんのボクシングスタイル
ボクシングをやっている動画をいくつか調べてみましたが、横浜流星さんのボクシングの特徴は長いリーチとパンチのキレ。
空手で蹴りをやってきたからでしょうか、大地を蹴った反発を拳に乗せるのが上手い。
もしプロボクサーになったら元日本フェザー級チャンピオンの丸田陽七太選手のような長いリーチとキレを活かしたボクサーになるのではないでしょうか。
『春に散る』での髪型と髭はちょっと日本Sフェザー級王者の原優奈選手っぽくもあります。
”破天荒ビッグマウス”原優奈選手はキャラも試合も面白い選手なのでお薦めのボクサーです。
実は筋肉凄い身体能力ボクサー窪田正孝
続いては同じく『春に散る』で横浜流星さんのライバル役で出演する窪田正孝さん。
今回紹介する方々の中では唯一プロボクシングライセンス自体は所持しておりません。
が、窪田さんはおっとりとした喋り口とは裏腹に筋肉バキバキ。
出演している様々なドラマ、映画でもアクショを繰り広げていますがとにかく身体能力が高い!!
横浜流星さん同様にスピードとキレがある。
窪田さんもボクシングを始めたキッカケは2020年公開映画「初恋」でボクサー役を演じた事。
なのでボクシング歴は4〜5年にはなるでしょうか。
窪田正孝さんのボクシングスタイル
映画『ある男』でも元プロボクサーという設定でボクシングシーンがありましたが、肉体は本物のプロと遜色ないですし、腰が入った回転力のあるボクシングを見せていました。
映画向けのボクシングなのでやや大袈裟な動きにはなっていましたが、それでもパンチを打つ時に腰が抜けておらず、手だけで打ちにいっていないのは分かりました。
右を思い切り振り抜く場面があるのですが、これがちゃんとした綺麗な右ストレートで拳が固そうなパンチ。
左ボディの連打も素晴らしい。
プロになったら回転力ある連打の中で相手の心を折るようなボクシングスタイルになりそう。
『ある男』は2022年の日本アカデミー賞でも最多受賞し、窪田さんも優秀助演男優賞を受賞しました。
名作ですので是非視聴してみてください。
amazonですとレンタル500円ですが、U-NEXTでしたら399ポイント。
映画館で観るつもりだったのですがタイミングを逃したので僕はU-NEXTで視聴しました。
「ある男」は映画も良かったですが、2時間という尺の中ですと伝えられるテーマは限られるし、監督の色も付いてくるので個人的にはまずは小説から読んでみるのをお薦めします。
ドニー・イエンも認めたボクサー俳優木幡竜
続いては世界的アクションスタードニー・イエンも認めた元プロボクサー俳優の木幡竜さん。
木幡さんは中国映画で結果を出して日本に上陸してきた逆輸入ファイターならぬ逆輸入アクター。
(ちなみに逆輸入ファイターと言えばメキシコで長年戦い続け、日本に帰ってきてウェルター級王者になった坂井祥紀選手↓)
一瞬話飛びましたがドニー・イェン主演の『レジェンド・オブ・フィスト 怒りの鉄拳』ではラスボス役で出演した木幡竜。
ラストのバトルシーンは息つく暇のない圧巻のバトルでした。
間合いの取り方とか、攻撃を避ける時のスウェー・ダッキングとか完全にプロ。
そんな木幡竜さんが主演を務め、2022年に上映された『生きててよかった』はボクシングファンなら絶対に観て欲しい一作。
- 引退勧告を受けてボクシングを辞め
- 恋人と結婚して社会に出たものの社会に溶け込めず
- 地下格闘技の世界に入ってしまう
そんな不器用な主人公を演じた木幡竜さん。
自分も一応元プロボクサーなのでストーリーは心に刺さりまくりましたし、ラストのバトルシーンはリアルな試合を超える迫力です。
ボクシング映画ってどうしても戦っているところで役者さんの演技がちょっと、、
となって満点評価とはならないのですが、『生きててよかった』のバトルシーンは腰が浮くほどのリアル。
木幡さんのボクシングが上手すぎるんです。
この映画、クライマックスの”あの場面”でボクシングファンは絶対に泣く!!
2022年に観た映画の中では『生きててよかった』はNO.1の作品。
人生で観た映画の中でのTOP5には間違いなく入ってくる作品です。
木幡竜さんのボクシングスタイル
名門横浜高校ボクシング部でインターハイ3位という実績を誇る木幡さんのボクシングスタイルは一つ前の時代のアマチュアボクシングの基本に忠実なスタイル。
シャドーボクシングも綺麗ですし、サンドバックを叩くシーンも変な癖がなく、打ち抜くというよりも当てるという感覚。
アマチュアボクシングのポイントを取るスタイルが体に染み付いているように感じました。
映画のファイトシーンは勿論ポイントアウトするスタイルではなく死闘です。
マジで壮絶。
上映後にしばらく席から立ち上がれなかった程でした。
『生きててよかった』もU-NEXTで399ポイントで視聴可能です。
この映画はなるべく大画面で視聴することを強くお薦めします。
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ガチのプロボクサー俳優 ハードパンチャー山下翼
ここで2023年6月現在で若干20歳の若手俳優兼プロボクサーを紹介。
ボクサーとしても役者としてもまだまだ駆け出しではありますが、山下翼選手はプロボクサーとして試合をしながらドラマや映画にも出演している役者さん。
キムタク主演ドラマ『未来への10カウント』や、2023年3月に上映された『有り、触れた、未来』という震災から10年後の宮城を舞台にした映画にもボクサー役で出演していました。
役者の道は狭き門ですが、松浦慎一郎さんのように経験を重ねていつの間にかボクシングシーンがある映画には欠かせない存在になる事もあります。
『有り、触れた、未来』での山下翼選手の役どころは松浦慎一郎さん演じる中年ボクサーの対戦相手となっております。
この先どんな未来を歩んでいくのか興味がある若者です。
自分が20歳の頃なんてまだボクシングも始めていなかったし、何ものでもなかったな(今もだけど)。
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山下翼選手のボクシングスタイル
山下選手の試合は実際に試合会場で観戦したこともありますが、構えを見ただけでパンチ力があるのが分かる典型的なハードパンチャー。
フック系よりストレート系が強い選手です。
一緒に観戦に来ていた人に「あの選手絶対パンチあるよ」と伝えたら本当にパンチあって計4度のダウンを奪う見応えある試合になりました。
体の硬さ故にパンチをもらった時のダメージも吸収出来ないため、やや打たれ脆さもありますが、倒すか倒されるかの試合はボクシングの醍醐味。
綺麗な顔で熱い試合をしてくれます。
試合からはやや遠ざかっていますが移籍先も決まりまたリングに帰ってきそうです!!
ABEMAボクシングのゲストでも大絶賛の山本千尋
最後に紹介するのは女優の山本千尋さん。
特技は中国武術で、その受賞歴がハンパない。
スターダストプロモーション公式サイト
- 2008年第2回世界ジュニア武術選手権大会【槍術】金メダル
- 2010年第18回JOCジュニアオリンピックカップ【長拳】【剣術】【槍術】優勝
- 2011年第19回JOCジュニアオリンピックカップ【長拳】【剣術】【槍術】優勝
- 2012年第20回JOCジュニアオリンピックカップ【長拳】【剣術】【槍術】優勝
- 2012年第4回世界ジュニア武術選手権大会【槍術】金メダル
受賞歴だけでなく、以下もご覧いただいたら武術レベルの高さは一目瞭然。
山本さんは更に仕事の幅を広げるために始めたボクシングでもプロライセンスを取得。
『未来への10カウント』でも相手校の強敵として出演していました。
山本千尋さんはABEMAのボクシング中継にゲストで出演した際のコメントの一つ一つが素晴らしく、Twitter上でも称賛の嵐。
- ボクシングに対する理解がある
- もっと知りたいという好奇心もある
- 選手へのリスペクトもある
解説の谷口将隆選手も喋りやすそうでした。
(他のゲストの方にも同じことを求めているわけではないのでそこは誤解なく!)
山本千尋さんのボクシングスタイル
山本さんのボクシングはシャドーやバックを打っている動画を見て感じましたが、中国武術をやっていたからか、体の連動が良くて左右アッパーがめちゃくちゃ早い。
接近戦主体のスタイルですが、もう少し遠い間合いで戦うことも意識したら尚良いのかなと思います。
そして何よりも向かい合った相手を圧倒する覇気みたいなものが出ています。
向かい合った瞬間に「あ!やべ、こいつ強え、、」ってたまにあるんです。
そういう人が持っている覇気が漂っていますね。
女子ボクサーですと最近FLARE山上ジムから三迫ジムに移籍した鵜川菜央選手は試合中に武道家のような佇まいで覇気が漂っています。
山本千尋さんは顔が商売の役者さんなので商売道具に傷をつけてしまうボクシングの試合をする事は難しいのかも知れませんが、試合やったら絶対強い。
まとめ
以上、ボクシングの実力も本物な俳優5名を紹介しました。
- 長いリーチとキレのあるパンチが特徴的な横浜流星選手
- 高い身体能力と回転力が売りの窪田正孝選手
- アマチュア仕込みの基本に忠実な正統派ボクサー木幡竜選手
- 倒し倒されガチのハードパンチャー山下翼選手
- 接近戦での左右アッパーと相手を圧倒する覇気を持った山本千尋選手
こんな具合にそれぞれボクシングスタイルも魅力的な5名。
ここ数年は役者さんが演じるボクシングシーンのレベルも格段に上がりました。
それぞれの努力もさることながら、最大の功労者は元ボクサー、トレーナーで役者の松浦慎一郎さんでしょう。
松浦さんはほぼ全てと言って良いボクシングシーンのあるドラマ・映画で演技指導を担当してきました。
松浦さんがいる限りきっとこの先もたくさんのボクサー俳優が登場し、中にはうっかりプロデビューしてしまう役者さんも出てくれないかと期待しております。