2023年の西日本新人王トーナメントはこのブログでも頻繁に取り上げている3150ファイトクラブ出身ボクサー達が大量にエントリーしています。

2022年はふなっしーが全日本決定戦で敗れましたが2023年はKWORLD3ジムから複数名の全日本新人王が出るかも!!
他にも話題性のある選手が出場する西日本新人王トーナメント各階級のtorajiro的注目選手を紹介していきます。
新人王トーナメントに関しては見る人によって見どころも注目選手も全く異なると思いますのであくまで僕の個人的な注目という前提でご一読いただけますと幸いです。
※トーナメント画像はボクシングファン必須のボクシング総合情報サイトBOXING MOBILEから引用しております。
もくじ
ミニマム級は3戦3勝の宮川晟

ミニマム級の注目選手は升田ボクシングジムの宮川晟選手。
2005年生まれの若い選手ですがここまで3戦3勝2KOの戦績。
ベースはサウスポーながら最近増えた左右どちらでも戦えるスイッチボクサー。
早いテンポで自然な流れでスイッチを混ぜて攻めてくる。
その上リーチもあって足も早い。
対戦相手側としては一気に巻き込まれないように警戒したい選手です。
Lフライ級は國川晃斗VS嶋田来生輝に注目

Lフライ級は井岡ジムの國川晃斗選手が良い選手だなと思いましたが、1試合のみで短い時間しか経験していないのでまだ未知数な部分が多いです。
2022年11月の3150FIGHT SURVAIVAL vol.3のリングでプロ初勝利を手にした嶋田来生輝選手は4戦して勝ち星なかったのが疑問な良い選手でした。
アンディアツシ選手、池田雅史選手らのようなデビュー3連敗から這い上がる選手になれるかどうか!?
フライ級は大混戦3150ファイト双子ボクサーの田尻浩司参戦

フライ級には3150ファイトクラブ出身の双子大工ボクサー田尻浩司選手が出場します。
1発の強打は魅力もディフェンスに課題のある田尻選手。
そこが改善されれば化けるかもしれません。
逆サイドの宮地選手が勝ち上がればデビュー戦で敗れた相手へのリベンジマッチとなります。
この階級は石井真紘選手が体幹太くて安定感あり良い選手だなと感じました。
勝ち上がってくると思います。
Sフライ級はモリモと白木潤太が激突か?医師ボクサーも注目

Sフライ級は実力的にはKWORLD3のモリモこと森本竜馬選手と前回トーナメントで西日本の決勝まで進んだ白木潤太選手が頭一つ抜けているでしょうか。
この両者の初戦の相手がまた特徴的。
モリモのトーナメント初戦は山田定幸選手はデビュー6連敗から2022年に7戦目で初勝利を手にした選手。
7戦目での初勝利を朝日新聞の伊藤雅哉さんが記事にしておりました。
>>不登校だったプロボクサー 6連敗からついに 10年かけて初勝利
初勝利がこうして記事になり、モリモ選手との試合は今や多くのボクサーが憧れる3150FIGHTの興行。
結果が出なくても続けて来た事がこうして形になっていくんだなと励まされます。
そして白木選手の初戦の相手が医師ボクサーの中上勝一朗選手。
(トーナメントに出ちゃって大丈夫!?)
という心配はありますが、おそらくボクシング以前から体を鍛えていたであろう高い運動能力を持った選手です。
中上選手の1勝は山田定幸選手が初勝利を手にしたのと同じ北島利樹選手。
北島選手は現在デビューから3連敗。
初勝利目指して頑張って欲しいです。
>>3150FIGHTに世界王者・新人王候補参戦!SURVIVALvol.4の見どころ・結果
バンタム級の長岡嶺は長濱理論でどこまでいくか?

バンタム級の注目選手はなんと言っても長岡嶺選手でしょう。
ジムなしホームレスボクサーとなったり、令和の虎に出演して頭丸めたり、一風変わった選手ですが、長濱陸選手の指導を受けて成長を遂げた姿を早くリングで見てみたい。
ショート動画等を見る限りは進化を感じていますが、果たして試合でどう出るか?
Sバンタム級は靴磨きボクサー高田祈斉VS田甫吉駿

亀田史郎さんがスカウトした靴磨きボクサー高田祈斉選手が久々の登場。
おそらく持病の手術が終わったということなのかな。
これでいよいよガンガン試合出来るようになるでしょう。
しかし初戦の相手はいきなり前回の新人王トーナメントで西の決勝まで進んだ田甫吉駿選手。
田甫選手は元JCLチャンピオンで、昨年の決勝も全日本を制した安村綺麗選手相手に偏差の判定での敗戦でした。
この強敵相手に高田選手がどんなボクシングを見せるか。
九州の上げマンボクサーベジータ石川に勝っている高田選手。
ここはサクッと優勝してベジータ選手を踏み台にした佐々木尽選手や松本圭佑選手に続いてもらいたいところです。
>>3150ファイト注目カード!!ベジータ石川VS靴磨きボクサー
>>3150ファイト注目選手 靴磨きボクサーの素性・実力判明
フェザー級はデビュー前の大谷謄麿が気になる存在

フェザー級で気になるのはデビュー前のJM加古川ジム所属の大谷謄麿選手。
アマチュアで24戦15勝9敗の戦績のようですが、アマチュア時代の試合を見たらジャブがモーション無くて上手い上にパワフル。
昨年JM加古川から新人王になった松江琉翔選手のように一気に駆け上がる存在になるかもしれません。
松江選手もジャブが上手かった。
>>Lフライ級5回戦 服部凌河(横浜光) VS 松江琉翔(JM加古川)観戦記
グリーンツダの北園龍一選手も3戦3勝3KOのパーフェクトレコードですが、前戦から大分間が空いている点が気になるところです。
Sフェザー級はブルドーザーの成長に期待

Sフェザー級は昨年の西日本の決勝で大谷新星選手に敗れた小松直人選手が優勝候補と見ています。
昨年は大谷選手のパワーに屈しましたが、元U15チャンピオンで思いっきし半身に構えたサウスポースタイルは対戦相手にとってはかなりやりづらいでしょう。
この階級は3150ファイトクラブ出身のブルドーザーこと北田章太選手が出場。
昨年の新人王トーナメントは途中棄権でしたが、驚異的な成長を遂げている選手です。
3150ファイトクラブ時代はガードを固めて前に出るスタイルでしたが、今は元々仕上がっていた体がしっかりボクシングに順応し、足も使える良い選手になりました。
今しか知らない人からしたらなんでブルドーザーなのか分からないボクシングスタイルに進化しています。
>>3150FIGHTに世界王者・新人王候補参戦!SURVIVALvol.4の見どころ・結果
ライト級に消防士ボクサー藤原蓮登場

ライト級は混戦になりそうですが、千里馬神戸ジムの笠井暉斗選手の体の強さ、芯の強さは魅力的です。
骨から強そうな器の大きさを感じる選手です。
キャリアを積んだらチャンピオンになれる素材だという印象を個人的には抱いています。
キャラ的にはマッチョ消防士ボクサー藤原蓮選手に注目しています。
僕は地域で消防団に入っており、消防士の方々には普段からお世話になっているのですが、彼らは普段から鍛えているだけあって良い体をしています。
「その体でボクシングやったら絶対強くなりますよ!」
なんて冗談を消防士の方に話していたらリアルな消防士ボクサーが現れたものだから驚いています。
>>プロボクサーの副業?本業?警察、看護師、医者に弁護士も!多様な職種で活躍するボクサー達
Sライト級はアマ出身宮川竜成VSサモアの怪人の一騎打ち

Sライト級は2選手のみのエントリーでアマチュアキャリアのある宮川竜成選手とサモアこと檜皮田知也選手の一騎打ち。
宮川選手のプロデビュー戦は2023年4月1日の3150FIGHT SURVIVALvol.4で予定されており、敵に塩を送るではないですが、3150FIGHTの粋な計らいだなと感じました。
サモアに関しては個人的にはデビュー前から潜在能力の高さに期待していたのですが、試合ではなかなかその片鱗が出せずもどかしい思いをしながら応援してきました。
とはいえ戦績は4戦4勝。
もっとやれるはずだと思わせながらも勝ち続け、前回の試合では初めてのKO勝利。
身体能力は高いけれど試合では振り回して右ストレートが打てなかったサモアの怪人。
アマキャリア豊富な宮川選手相手には逆にこの荒々しさが有効なのかもしれません。
>>3150ファイトクラブメンバー試合結果まとめと注目の選手
ウェルター級でアディオス今度こそ

ウェルター級は昨年ミドル級で参戦したアディオスこと佐々木る玖選手が今年はやってくれるでしょう。
昨年は矢野翔斗選手がいたウェルター級を避けたのかミドル級でエントリーした佐々木選手。
ミドル級ではやや非力な印象を持ちましたがウェルター級では前戦でとても良いパフォーマンスを披露しました。
アディオスはアゴ的に打たれ弱い選手だと思っていましたが、そうではないこともこれまでの試合で証明済。
今年の全日本決定戦は観客席ではなくリングの上にいるアディオスを見てみたいです。
ミドル級の湯浅響仁は階級上げ過ぎ?

ミドル級は横一線。
ハンマーゴリラ選手が勝ち上がる姿を見てみたいですが、別問題で湯浅響仁選手は随分と階級を上げましたね。
元々がSライトを主戦場としている選手なので思い切った挑戦をしたなと思いました。
スピードと技術を活かして勝ち上がるか、パワー差に屈するか、どちらに転ぶか注目しています。
まとめ
西日本新人王トーナメント各階級の注目選手を紹介でした。
最後にもう一度各階級の注目選手をリストアップします。
西日本新人王注目選手
- ミニマム級 宮川晟
- Lフライ級 國川晃斗、嶋田来生輝
- フライ級 石井真紘、田尻浩司
- Sフライ級 森本竜馬、白木潤太
- バンタム級 長岡嶺
- Sバンタム級 高田祈斉、田甫吉駿
- フェザー級 大谷謄麿
- Sフェザー級 小松直人、北田章太
- ライト級 笠井暉斗、藤原蓮
- Sライト級 檜皮田知也
- ウェルター級 佐々木る玖
- ミドル級 ハンマーゴリラ
果たしてこの中から全日本を制する選手が何名出てくるでしょうか。
それにしても亀田史郎さんのYouTube企画3150ファイトクラブを視聴していた時はまさかこんな風に3150ファイトクラブの選手が活躍するようになるとは思っていませんでした。
>>3150ファイトクラブメンバー試合結果まとめと注目の選手
当初はどこか他のプロのジムを紹介するという話でしたし。
3150ファイトクラブ(現KWORLD3ジム)が出来て、3150FIGHTというお化け興行が出来て、こうして新人王トーナメントにも出身選手が大量参戦して。
人生全てが上手く行くわけではないですが、何かのきっかけから始まってパスが繋がっていきこうして大きな波が出来る事もあります。
2023年の新人王トーナメントからもこの先に繋がる大きなドラマが生まれる予感大です。