但馬ミツロ選手が遂にヴェールを脱ぐ記念すべき興行の試合予想と観戦記です。
今回は北九州の栄拓海選手やベジータ石川選手といったボクシングファンには有名な折尾ボクシングジム軍団が3150ファイトの選手達に挑んだ興行でもあります。
ライト級4回戦 船橋真道(3150FC)VS清水新(仲里)
予想
西日本ライト級新人王トーナメント予選でもあるこの一戦。
船橋選手は前回の試合で勝利し、今回が3戦目。
まだまだ本来の動きがリング上で出せていない印象ですが、今戦では実力を発揮して完封勝ちしそうな予感がします。
結果
清水選手良い選手。
先制攻撃で良い左を当てるがその後は船橋選手のペースに。
お互い有効打は少ないが積極的なのは船橋選手。
2ラウンドになると更に船橋選手の有効打も増えてくる。
清水選手はやや消極的か。
3ラウンドに清水選手も流れを変えようとするが船橋選手が若干有効打でも積極性でも上回る。
4ラウンド清水選手の左が当たったが、船橋選手の右と返しの左がクリーンヒット。
明確にポイントを取って終了。
見せ場は少なかったが船橋選手無難に勝利。
採点はフルマーク。
完封勝ちという点では予想通りでしたが、楽勝という感じではなかった。
船橋選手はサウスポー相手にやりづらそうではあった。
バンタム級4回戦 長尾 太我(SUN-RISE)VS 朝倉 雅也(陽光アダチ)
予想
前回の3150ファイトで積極的な戦いを見せた朝倉選手が元気に仕掛けていくと予想。
長尾選手は連敗中なので悪い流れを断ち切りたいところ。
結果
朝倉選手はやわらかい動きでパンチもある。
長尾選手は丁寧なボクシングをするが朝倉選手がよく動いて1ラウンド目を支配。
2ラウンド目に長尾選手の良い左が当たり、朝倉選手スイッチが入る。
連打をまとめる場面もあり朝倉選手がポイントを奪う。
3ラウンド目も朝倉選手の手数が勝る。
お互い笑顔で楽しそうに殴り合う。
最終ラウンド疲れた朝倉選手に長尾選手の左右が再三クリーンヒット。
あと一歩で逆転KOかという大きな見せ場を作った。
判定は39対37で朝倉選手の勝利。
6回戦だったら長尾選手が逆転してたかな。
朝倉選手は野生的なファイトスタイルは魅力的だが無駄な動きも多すぎた。
長尾選手は基本に忠実なボクシングスタイルがこの先結果になって現れてくることでしょう。
フライ級4回戦森本 竜馬(3150FC)VS 吉田 拓也(折尾)
予想
モリモ選手は強いです。
対戦を受けた吉田選手は立派。スタートから激しい打ち合いになるでしょうが、普通の4回戦ではモリモ選手の攻略は難しいか。
結果
モリモ選手が右で先制。
吉田選手もよく動いて的を絞らせないが有効打を奪えない。
1ラウンド終盤にモリモ選手が少しまとめてポイントをピックアップ。
2ラウンド目になると完全にモリモペース。
ラスト1分辺りでコンパクトな左フックでモリモ選手がダウンを先制。
3ラウンド目もモリモ選手が右でダウンを奪い、仕留めにかかり相手をのけぞらせるパンチでレフェリーストップ勝ち。
吉田選手は勢いがあり悪いボクサーではなかったが、打ち終わりバランスを崩しガードが下がるところをモリモ選手に狙い打たれた。
デビュー戦の相手がアマチュア経験もあって先にプロで1戦している相手というのは吉田選手にとっては厳しいマッチメイクでしたが、度胸の良さは素晴らしかったです。
ウェルター級4回戦 三好 竜太(3150FC)VS 池田 拓輝(フュチュール)
予想
三好選手の5戦3勝に対し池田選手はまだ1戦1勝。ちょっとキャリアの差がキツイけど、思い切って攻めたら三好選手も打たれ弱そうなのでチャンスはあるかも。
どちらが勝ってもKO決着になりそうな試合。
結果
サウスポーの三好選手は思った以上にリーチがあり左が上手い。
1ラウンド目、池田選手は手数は出すが有効打はない。
要所要所で三好選手の左が当たりポイントでリード。
2ラウンド目になるとお互い手数が増えるが、三好選手の左からの返しのフックや多彩な左が良く当たった。
三好選手はディフェンスも上手い。
3ラウンド目になると三好選手手数が出なくなる。このラウンドは手数の差があり池田選手がポイントを奪う。
三好選手スタミナ大丈夫?
4ラウンド目も三好選手は手が出ない。
ラスト1分前に池田選手の良いボディが入る。
僕の採点はドロー。
ジャッジも二者がドローでした。
今日の出来だと三好選手は3150ファイトには呼ばれなくなりそう。
スタミナに難あり。
予想が外れた一戦ですが、三好選手はスタミナさえ克服出来れば良い選手。
フェザー級4回戦 高田 祈斉(3150FC) VS ベジータ石川(折尾)
予想
亀田史郎さんのYouTubeチャンネルで紹介されて注目された靴磨きボクサー高田祈斉選手に、サイヤ人の王子ベジータ石川選手が挑む一戦。
↓両選手についての関連記事
▶︎3150ファイト注目選手 靴磨きボクサーの素性・実力判明
▶︎3150ファイト注目カード!!ベジータ石川VS靴磨きボクサー
▶︎Unlimの仕組みとギフティング方法を解説〜応援するあの選手に寄付してみた
この試合はとにかくベジータ入場で魅せてくれ。
高田選手の強烈な左フックが炸裂してしまいそうではありますが。。
結果
ベジータ入場でスパーキングのタイミングはバッチリ決まった。
8割方仕事やり切ったベジータ。
コスプレの早脱ぎも大変。
1ラウンド目、高田選手の左フックにベジータもストレートを返す!
が、高田選手の右ストレートをくらいダウン。
しかしベジータ立ち上がる。
立ち上がった後も左フックに右ストレートと良いパンチをもらい、最後はまとめられてTKO。
ベジータ良く頑張った!!
代役だったようで、ボクシング界にとって欠かせないピースとなったベジータ選手に深く感謝。
高田選手は戦前の評判通りキレもあってパンチもあって将来が楽しみな選手でした。
ベジータと戦うのは出世コース。過去にベジータと戦った佐々木尽選手やミライモンスター松本圭佑選手のような活躍を期待しましょう。
63.0㎏契約4回戦 福重 浩輝(3150FC)VS日高 飛佑佳(折尾)
予想
地下格闘技経験も豊富なヒロキングは本番に強いので今回も良いパフォーマンスを見せるでしょう。
日高選手は頑丈そうなので判定まで行く気がします。
結果
日高選手積極的に仕掛けるが、体格面、技術面での実力差は明らか。
ヒロキングはガードを固めて様子見からの左ボディと返しのフックで反撃開始。
打ち合いの中の左右フックでダウンを奪い試合終了。
日高選手にとってはやや気の毒なデビュー戦でした。
地下格闘技経験も含めたキャリアの差があり過ぎました。
這い上がってください!
フライ級8回戦 宮崎 亮3150FC)VS 栄 拓海(折尾)
予想
宮崎選手のブランクの影響がこの試合で露呈されるか、やはり強いとなるか、注目の1戦。
強い栄選手に勝ったら宮崎選手の復帰は本気だったという事。
正直5年のブランクは厳しいので宮崎選手大苦戦して下手したら負けると思ってます。
結果
1ラウンド目は栄選手が先手を取る。
終盤宮崎選手が飛び込む左アッパーを的確にヒットさせポイントをピックアップ。
2ラウンド目、宮崎選手の力強いジャブがヒット。左のダブルも良い。
予想に反し宮崎選手強い、、
3ラウンドになるとお互いの強いパンチが交差するように。
それでも的確さと力強さで宮崎が上回る。
ハーフタイム付近に右のクリーンヒットもあり。
復帰前より明らかに強い、、
4ラウンド目もスタートは栄選手が仕掛けるがガードの上。
それでも積極的に攻めてラスト30秒で右ストレートをヒットさせる。
栄選手のラウンド。
流れが変わってきたか。
5ラウンド目、宮崎選手は流れを戻そうと攻める。
伸び上がるパンチが上手い。
ラウンド終盤宮崎選手の右で栄選手ふらつく。
6ラウンド目は栄選手のボディ打ちが良かった。
終盤宮崎選手が追い上げたけどトータルでみればやや栄選手かな。
7ラウンド目はお互いクリーンヒットはなかったけど手を出していたのは栄選手。
宮崎選手は試合全体を通して休んでいる時間が長過ぎる。
そこはブランクの影響があるのかもしれない。
8ラウンド目は宮崎選手が攻めて出た。
出し切った感じはなかったが宮崎選手がポイントを取ったかな。
僕の採点は2ポイント差で宮崎選手。
ジャッジも同じくで宮崎選手の勝利。
強いけど世界にはやや遠い出来でした。
宮崎選手はインサイドに沈み込んでの飛び込む左が得意パターン。
ヘビー級8回戦 但馬ブランドン ミツロ(3150FC)VS キム サンホ(韓国)
予想
待ちに待った但馬選手のデビュー。
1ラウンドで終わるでしょうが、1分くらいは遊ばせてそこがガチャガチャっと攻めて終わるのかな。そんな展開を予想。
結果
実力差は明らかだったにせよ、呆気ないストップでした。
体格差が大きく、キム選手のパンチではびくともせず。
但馬選手はスピードもありガードも固い。
但馬選手は1分経過前に連打を出し、左フックがクリーンヒットし、危険と判断したレフェリーが試合をストップ。
今後対戦相手探しは難航しそうですね。
体重はあと10キロくらい落とした方が足がもっと使えて良くなると思います。
まとめ
興行全体としては実力差のある試合が多くてハラハラ感はなかった。
3150FIGHTの安定化を考えると3150所属の選手が早くに一定の結果を出すことが重要なのでこうした興行になることも致し方ないですが、次はもっとハラハラする試合も見たいですね。
ここまで判定をつけるのが簡単な試合が続くのも珍しいなと観ていて感じました。
次は5月14日の3150ファイトサバイバル。
てっきりスパーリング大会的なものと思っていたらちゃんとした試合でした。
カード自体は3150ファイトと比べればやや地味ですが、実力が拮抗した試合が多くボクシングとしては盛り上がる試合になるでしょう。
過去の試合もABEMAプレミアムなら視聴可能ですので、ベジータ石川選手の入場やド派手なKO負けシーンも視聴可能です。