最近井上尚弥選手が話題になっていて、ちょっとボクシングに興味が湧いてきました。
けれども誰の試合をみたら良いのか?いつどこで観れるのかも分かりません。。
お薦めの選手とか試合とか、視聴方法なんかが一覧で分からないでしょうか??
こんな悩みを持った「これからボクシングを観てみようかな?」
と思ったボクシング方に向けて入門レベル1として
- ボクシングの入り口にお薦めするボクサー
- 試合日程
- 視聴方法
をご紹介します。
この記事の内容
- ちょっとボクシングに興味を持ち、これからボクシングを視聴しようと思った方向け。
- 初観戦でも楽しめる分かりやすさ・派手さ・話題性を持ったボクサーを5名選出。
- お薦めボクサー達の試合日程・視聴方法を紹介。
こんにちはボクシングネタを中心に記事を書いているブロガーのtorajiroです。
普段は国内ボクシングの話題を中心にややマニアックな記事を書いています。
僕のボクシングファン歴は25年以上で、好きが高じてプロボクサーをしていた時代もありました。
ファン歴も長いが故に普段書く記事は無意識にマニアックになりがち。
ただ自分もボクシングに興味を持ったのは
「天才・たけしの元気が出るテレビ!!」
というバラエティ番組のボクシング予備校という企画でした。
最初からマニアックなネタに興味があったのではなく、
- 話題になっていたテレビ番組から入り
- 有名選手の世界戦を観るようになり
そこから徐々にボクシングの沼にハマっていった感じでした。
そこで今回は自分がボクシングファンになった頃を思い出しつつ、
- ボクシングのルールが良くわからなくても楽しめる
- 派手な試合をする
- 話題性がある
そんな選手を5名紹介していきます。
日本人史上初の4団体統一王者 モンスター井上尚弥選手
まずは派手なKO、圧倒的な実力で話題性も文句なしの日本を代表するプロボクサー井上尚弥選手を紹介します。
井上尚弥選手の戦績・実績
24戦24勝(21KO)無敗
- 元WBC世界Lフライ級王者
- 元WBO世界Sフライ級王者
- 元WBA世界バンタム級スーパー王者
- 元IBF世界バンタム級王者
- 元WBC世界バンタム級王者
- 元WBO世界バンタム級王者
今の時代にボクシングを観たことがない人でも多くの方が知っているであろう現役日本人ボクサーと言えば井上尚弥選手でしょう。
井上尚弥選手がどれだけ凄い選手か説明する上で欠かせないのが以下の2つ。
- 史上初の世界バンタム級4団体統一王者
- パウンド・フォー・パウンド(PFP)上位の常連
まず4団体統一王者についてですが、ボクシングの世界には主要団体が4つあります。
- WBA(世界ボクシング協会)
- WBC(世界ボクシング評議会)
- IBF(国際ボクシング連盟)
- WBO(世界ボクシング機構)
以上4つの団体があり、それぞれが世界のベルトを管理しています。
故に同じ階級に世界チャンピオンは4人存在することになります。
が、ごく稀に強すぎてこの4つの団体のベルトを全て統一してしまうチャンピオンがいます。
男子ボクサーでは過去に世界で全階級を通して9名の統一チャンピオンが存在しますが、その一人が井上尚弥選手!!
ボクシングにはミニマム級〜ヘビー級まで全17つの階級があります。
1 | ミニマム級 | Mm | 105ポンド(47.62キロ)以下 |
2 | ライト・フライ級 | L.F | 105ポンド超え108ポンド(48.97キロ)まで |
3 | フライ級 | F | 108ポンド超え112ポンド(50.80キロ)まで |
4 | スーパー・フライ級 | S.F | 112ポンド超え115ポンド(52.16キロ)まで |
5 | バンタム級 | B | 115ポンド超え118ポンド(53.52キロ)まで |
6 | スーパー・バンタム級 | S.B | 118ポンド超え122ポンド(55.34キロ)まで |
7 | フェザー級 | Fe | 122ポンド超え126ポンド(57.15キロ)まで |
8 | スーパー・フェザー級 | S.Fe | 126ポンド超え130ポンド(58.97キロ)まで |
9 | ライト級 | L | 130ポンド超え135ポンド(61.23キロ)まで |
10 | スーパー・ライト級 | S.L | 135ポンド超え140ポンド(63.50キロ)まで |
11 | ウエルター級 | W | 140ポンド超え147ポンド(66.68キロ)まで |
12 | スーパー・ウエルター級 | S.W | 147ポンド超え154ポンド(69.85キロ)まで |
13 | ミドル級 | M | 154ポンド超え160ポンド(72.57キロ)まで |
14 | スーパー・ミドル級 | S.M | 160ポンド超え168ポンド(76.20キロ)まで |
15 | ライト・ヘビー級 | L.H | 168ポンド超え175ポンド(79.38キロ)まで |
16 | クルーザー級 | C | 175ポンド超え200ポンド(90.72キロ)まで |
17 | ヘビー級 | H | 200ポンド超え無制限 |
この中で井上尚弥選手が4団体のベルトを統一したのは5番目のバンタム級という階級ですが、バンタム級で4団体のベルトを統一したのは井上尚弥選手が世界で初です。
井上尚弥選手は日本のボクシング史においてもバンタム級の世界史においても最高傑作と言える存在なんですね。
そしてこの実績と実力が世界的にも高く評価され、海外専門誌が選ぶパウンド・フォー・パウンド(全階級で体重差のハンデがない場合、誰が最強であるかを指す称号)の上位に選ばれています。
井上尚弥選手は全てにおいて高いレベルにあるボクサーですが、何といっても相手を豪快に倒す高いKO率は魅力的です。
僕がボクシング観戦はじめの時期に興奮したのはやはりKOシーンでした。
ルールが分からなかった頃は「何となくこっちが勝っているかな?」程度しか分からなかったですが、KO決着ならルールが分からなくてもどっちが勝ったか結果は明らか。
そして井上尚弥選手ならボクシングファンで無くとも知っている人は多く、試合があれば翌日には学校や職場でも話題になるかも??
豪快なKOも期待できるし、話題性もある!!
という点が井上尚弥選手の特筆すべきポイントでしょう。
倒しっぷりがどれだけ派手か、KO集の動画があったのでリンクを貼っておきます↓
井上尚弥選手の試合予定と対戦相手
井上尚弥選手の次戦は2023年7月25日(火)。
バンタム級4団体のベルトは返上し、階級を一つ上げてスーパーバンタム級の王者に挑戦します。
ボクシングでは減量苦*や複数階級制覇を目標に階級を上げて次のフィールドに挑戦するということが良くあります。
大半のボクサーが試合に向けて6kg〜10kgほど体重を落とします。これを減量と言います。
計量が前日にあるので、そこでクリアしてしまえば試合までにちょっとずつ飲んで食べて体重を戻して試合に臨みます。
1日で3kgくらいは簡単に体重は戻るもので、多いと10kgとか戻してくる選手もいます!
井上尚弥選手の場合はバンタム級で全てのベルトを獲得してしまったのでこの階級で戦い続ける理由がなくなりスーパーバンタム級に階級アップしました。
井上尚弥選手の階級アップ初戦の相手はアメリカのスティーブン・フルトン選手。
フルトン選手は先に紹介した4つある団体のうちのWBCとWBOの2つのベルトを統一しており、21戦21勝(8KO)のめちゃくちゃ強い選手です。
過去に日本人ボクサーがこのレベルの選手に勝利した前例はないのでは??
階級アップする場合、通常は調整試合を1戦挟むものですが、井上尚弥選手はいきなりスーパーバンタム級のラスボス選手に挑戦します。
井上尚弥選手の試合の視聴方法
かなり危険なフルトン選手との一戦は有り難いことにdocomoが新たに立ち上げた動画配信プラットフォームのLeminoで無料生配信されます。
今後の試合はもしかしたら月額990円かかるプレミアム会員登録をしないといけないかもしれませんが、フルトン選手との1戦は無料!!
無料ですから是非生中継で井上尚弥選手のボクシングをご覧になってみてください。
僕もLeminoで視聴の予定です。
スマホやパソコンではなく出来れば大画面で視聴したいのですが、LeminoはFire Stickでも「Amazon Fire TV Stick(第三世代)」じゃないと対応出来ないようです。
一度自宅で試してみましたが我が家のFire Stickは第三世代ではなかったためLeminoは視聴出来ませんでした(涙)
ポップインアラジンも今のところ未対応なのでパソコン視聴という味気無い形になってしまうかもしれません。
以上、井上尚弥選手のご紹介でした。
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全勝全KOのクラッシャー 武居由樹選手
次に紹介するお薦めボクサーは井上尚弥選手と同じ大橋ボクシングジムに所属する 武居由樹選手。
武居由樹選手の戦績・実績
6戦6勝(6KO)無敗
- 第K-1 WORLD GPスーパーバンタム級王者
- 初代Krushバンタム級王者
- キックでの戦績は25戦 23勝(16KO) 2敗
武居選手は元キックボクサーでK-1の舞台で無敵の強さを誇っていました。
武居選手のK-1ファイター時代最後の方は「一体誰がこの選手に勝てるのだろう??」
という無双状態でしたが、ボクシング転向後も4戦目で日本ランカーを撃破。
5戦目で東洋太平洋のタイトルを獲得し、現在全勝全KOの強さで勝ち上がっています。
東洋太平洋タイトルって何?
と思うかもしれませんが、武居選手は東洋太平洋ボクシング連盟(英: Oriental and Pacific Boxing Federation, OPBF)というアジアとオセアニア地域を統括するボクシング団体の王者に君臨しています。
日本人ボクサーの場合は日本王者や東洋太平洋王者となり、そこから世界に進んでいくのが通例です。
武居選手はキックボクサーからボクシングに転向してすぐに結果を出しましたが、ボクシングとキックボクシングは別競技。
キックボクシングはその名前の通りパンチだけでなく蹴りもあります。
僕もプロボクサーを辞めた後で少しだけキックボクシングをかじった事がありますが、蹴りがあるとパンチの使い方もかなり変わってきます。
ジャブで踏み込んだところ、腿にローキックを入れられ1発で立てなくなりました(汗)。
似ているように見えて想像以上に異なる競技だと身を持って痛感しました。
武居選手の場合は高校時代にアマチュアボクシングをやっていた経歴もありますし、K-1ファイター時代もボクシングジムに出稽古に来てパンチの技術を磨いていたので順応も早かったのだと思います。
井上尚弥選手を入口にボクシングに興味を持たれた方は是非井上尚弥選手と同じ大橋ボクシングジムに所属する武居由樹選手にも注目してみてください。
既に世界ランキングにも入っているので、もしかしたら近いうちに井上尚弥選手が返上したバンタム級のベルトを狙いに行く事になるかもしれません。
武居由樹選手の試合予定
武居選手の次の試合は井上尚弥選手が試合を行う2023年7月25日(火)。
メインが井上選手の興行に前座で出場予定です。
なので視聴方法は同じくLemino。
武居選手は東洋太平洋王者の防衛戦でリングに上がり、フィリピンのロニー・バルドナド選手と対戦します。
ロニー・バルドナド選手の戦績は21戦16勝(9KO)4敗。
4敗はしていますが、武居選手の3倍以上のボクシングキャリアを持つ強敵。
フィリピンボクサーは体が頑丈でパンチ力のある選手が多く、危険な相手ですが、井上尚弥選手同様に対戦相手を壊すようなハードパンチを持つ武居選手でしたら派手なKOで試合を盛り上げてくれる事でしょう。
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言わずと知れた神童那須川天心選手
那須川天心選手の戦績・実績
1勝
- RISE WORLD SERIES 2019 -58kg級王者
- 初代RISE世界フェザー級王者
- 第6代RISEバンタム級王者
- BLADE FC JAPAN CUP 55kg 2015トーナメント優勝
- RIZIN KICKワンナイトトーナメント(57kg)2017優勝
- ISKAオリエンタルルール 世界バンタム級王者
- ISKAフリースタイルルール 世界フェザー級王者
- キックでの戦績は42戦無敗!!
武居選手同様にキックボクシングからボクシングに転向したキック無敗の神童那須川天心選手。
那須川天心選手はキックボクサー時代に無敵の強さを誇り、テレビやYouTubeにも多く出演していたので知名度で言えば井上尚弥選手を凌ぐ存在とも言えるでしょう。
格闘技に全く興味のないうちの子供も那須川天心選手のことは知っていました。
何かのバラエティ番組で活躍していたみたいです。
人気芸能人クラスの知名度を誇る格闘家がボクシングを第2の戦場に選んでくれたのは嬉しい限り。
那須川天心選手の試合を観ておけば学校や職場での話題にもなるはずです!
ボクシングの技術も一級品で素晴らしいものを持っています。
勿論まだ井上尚弥選手と比較するとかそういうレベルではないですが、2年後くらいにはとんでもない選手になっていると自信を持って言えます。
圧倒的なスピードに加え、相手の動きに対する反応能力が異次元なので那須川天心選手は間違いなく本物。
那須川天心選手の次戦予定
那須川天心選手の次戦は今のところ未定(8月頃予定?)。
デビュー戦は2023年4月8日に行われ、いきなりバンタム級の日本ランカー与那覇勇気選手と対戦して完勝しました。
>>天心デビュー戦はリスキー!?イケメンボクサー与那覇勇気の危険な魅力
この試合はAmazonプライム・ビデオで配信されたので、Amazonプライムに加入している方なら無料で視聴可能です。
キックボクサー時代の那須川天心選手を知る人でしたらフットワークの進化に驚くと思いますし、そうでなくても那須川天心選手のスピードの速さには驚くでしょう。
井上尚弥選手や武居選手のような破壊力はありませんが、数戦以内に芸術的なカウンターでKOする姿を見せてくれるでしょう。
世界一層の厚い階級に乗り込む佐々木尽という若者
ここで知名度的には落ちるけれどこれから世界に挑んでいきそうな一人の若手ボクサーを紹介。
その選手の名前は佐々木尽(八王子中屋ジム所属)。
佐々木尽選手の戦績・実績
17戦15勝(14KO)1敗(1KO)1分
- 日本ユースSライト級王者
- WBO-APウェルター級王者
階級は日本人の世界王者が一度も誕生した事のないウェルター級。
佐々木尽選手は若干21歳でこのウェルター級で日本人最強の立場に君臨する若武者です。
この選手の魅力は高いKO率・獰猛性・パフォーマンス。
- スピードに乗ったジャブ
- 獰猛に攻め立てる獣のようなボクシング
- 強烈な左フック
- 時折見せるやや頭がイカれた感じの挑発
これらは初めてボクシングを観る人の心も魅了すること間違いなし。
この頃から格段に進化していますが少し前の佐々木尽選手のKOハイライト集を載せておきます↓
佐々木尽選手の次戦予定と視聴方法
佐々木尽選手の次の試合は2023年7月8日(土)のファイティングスピリットシリーズというボクシング興行。
対戦相手は日本ウェルター級ランカーの星大翔選手。
日本ランカーの中でも今伸び盛りの強敵ですが、この選手を相手に佐々木尽選手が再び圧巻のパフォーマンスを披露出来るかどうかに注目です。
ファイティングスピリットシリーズはこれまでもABEMAで配信があったので今回の試合もおそらくABEMAで無料配信されるでしょう。
ABEMAプレミアムに加入していれば過去に配信された佐々木尽選手の試合も視聴出来ますが、まずは無料で楽しめる範囲からボクシングに触れてみてください。
日本人初のヘビー級世界王者へ!!但馬ブランドン・ミツロ選手
全階級において日本人ボクサーが最も世界から遠いと言われる階級は最重量級のヘビー級。
そのヘビー級において世界を狙えるかもしれない逸材がこの但馬ブランドン・ミツロ選手。
但馬ミツロ選手の戦績・実績
5戦5勝(5KO)
- 日本ヘビー級王者
- 全試合1RKO中
- アマチュアタイトル5冠
そもそもヘビー級を主戦場とする日本人ボクサー自体が国内に数える程しかいません。
そんな中において世界を狙うのは無謀とも言えますが、但馬ミツロ選手にはヘビー級離れしたスピードがあります。
まだまだ海外ヘビー級の猛者達に振り向いてもらえるだけの実績がないのでキャリアを積み重ねている状態ですが、現在5戦して全て1RでKOのパーフェクトレコードを継続中。
対戦相手はほぼ何も出来ずに試合が終わるという状態が続いています。
対戦相手のレベルが上がればこうも行きませんが、次のステージに上がるために今は2,3ヶ月に1度のハイペースで戦績を積み上げているところ。
但馬ミツロ選手の次戦と視聴方法
但馬ミツロ選手はかつてボクシング界を賑わせた亀田三兄弟の長男興毅氏が手がけるボクシング興行である3150FIGHTのリングで活躍しています。
3150FIGHTの興行は全てABEMAで無料配信されているため、但馬ミツロ選手のド派手な試合もABEMAで無料視聴可能です。
次の試合は2023年6月10日(土)の3150FIGHT SURVIVALvol.5。
対戦相手は未定ですが今回もあっという間に試合が終わること間違いなし。
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重岡兄弟同時世界王者挑戦3150FIGHT vol.5の結果はいかに!?
まとめ
ボクシングを初めて視聴する方でも楽しめるプロボクサーを5名紹介しました。
- 実力・世界的な評価・知名度全てにおいて国内最高峰の井上尚弥選手
- 井上尚弥選手と同じジムに所属する元K-1王者の武居由樹選手
- 知名度抜群の神童那須川天心選手
- これからに注目の若武者佐々木尽選手
- ヘビー級で世界を目指す但馬ブランドン・ミツロ選手
以上5名の試合は那須川天心選手の試合以外はLeminoとABEMAの無料配信で視聴可能です。
既に加入している方も多いとは思いますが、那須川天心選手はAmazonプライムなので有料になってしまいます。
ボクシング入門レベル1の状況では無料で楽しめ、分かりやすいKO決着が期待できて、話題性のある選手の試合からまずはご覧になってみる事をお勧めします。
まずはそこから入り、次のステップとして有料配信や会場観戦も含めて幅を広げていくと良いと思います。
ボクシングの試合配信スケジュールについてはボクシングモバイルという専門サイトでYouTubeでの配信等も含めカレンダー形式でまとめられています。
何か試合を観てみようかな?
とパッと思いついた時には以下のページを参考にしてみてください。
まずは試合を視聴し、楽しいと思ったら次のステップとしてボクシングのルールについても学んでいけると更に観戦の幅が広がっていくと思います。